「次から、手土産やめてもいいかな」義実家に毎回持って行った手土産。だが、義母の一言を機に持ってくのをやめた
私の手土産には、いつも微妙な反応
義実家へ帰省するとき、私は毎回ちょっとした手土産を用意していました。
義父母だけでなく、義姉家族が来ることもあるため、みんなで食べられそうなお菓子を選ぶようにしていたのです。
ところが、義母の反応はいつも微妙でした。
「またこんな立派なもの買ってきたの?」
「うちはそんなに食べないから、気を遣わなくていいのよ」
そう言いながら受け取るものの、嬉しそうには見えません。
最初のうちは、本当に遠慮しているのだと思っていました。
それでも手ぶらで行くのは気が引けて、帰省のたびに同じようにお菓子を用意していたのです。
ある正月、少し遅れて義姉がやって来ました。
義姉が持っていたのは、スーパーで買ったという袋菓子でした。
すると義母は、それを見るなり嬉しそうに笑いました。
「そうそう、こういうのでいいのよ」
さらに袋を開けながら、こう続けます。
「安いお菓子が、一番嬉しいのよ。気軽に食べられるしね」
私は何も言わず、お茶を飲んでいました。
高いものを選んだつもりはありません。ただ、喜んでもらえたらと思って持ってきていただけです。
それなのに毎回「気を遣いすぎ」と言われ、義姉のお菓子だけ嬉しそうに受け取る姿を見ていると、だんだん何を選べばいいのかわからなくなってきました。
「じゃあ、もう持ってこなくていいよな」
帰宅してから、私は夫にそのことを話しました。
「次から、手土産やめてもいいかな」
夫は少し驚いた顔をしました。
「母さん、何か言った?」
「いつも食べきれないって言われるし、お義姉さんのお菓子みたいなのが一番嬉しいって言ってたから」
夫はしばらく黙ったあと、「それなら無理して持っていかなくていいよ」と言いました。
次の帰省では、本当に何も用意しませんでした。
玄関で迎えた義母は、私の手元をちらりと見ます。
そして居間に入ってしばらくしてから、何気ない口調で言いました。
「今日はお菓子、ないの?」
私は返事に迷いました。
すると、隣にいた夫が先に口を開きました。
「母さんがいつも、食べきれないから気を遣わなくていいって言ってただろ」
義母は一瞬黙ります。
夫は責めるような口調ではなく、そのまま続けました。
「姉ちゃんが持ってくるようなお菓子が一番嬉しいって言ってたし。だったら、こっちも毎回用意しなくていいよな」
「いや、別に持ってくるなって意味じゃ……」
義母はそう言いかけましたが、それ以上は何も言いませんでした。
私も言い返すことはせず、そのまま話題を変えました。
それ以降、帰省のたびに手土産を用意することはやめました。
たまに自分たちが食べたいものを見つけたときだけ、気軽に持っていく程度です。
喜んでもらおうと考えすぎていたころより、ずっと気持ちは楽になりました。
※tendが独自に実施したアンケートで集めた、20代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














