「園のミスですよね!?」運動会の入場人数に納得できない母親。だが、勘違いに気づいた結果
「あちらは4人ですよね」と声をかけられて
秋晴れの日、こども園では運動会が開かれていました。
保育教諭の私は園庭を見守りながら、保護者の受付や案内も担当していました。
その年は入場人数に決まりがあり、園児一人につき保護者は二人まで。
きょうだいが二人在園している家庭なら、それぞれ二人ずつ、合わせて四人まで入れることになっていました。
競技の合間、一人の母親が私のところへやってきました。
「すみません。あちらのご家族、四人で来ていますよね?」
視線の先には、祖父母を含む四人の大人が座っていました。
母親のお子さんは一人在園しているため、入場できる保護者は二人までです。同じ決まりなのに、なぜあの家庭だけ四人なのかと気になったようでした。
「うちは二人までと言われました。あちらだけ多いのはおかしくないですか?園のミスですよね!?」
私はその場で受付名簿を確認しました。そのご家庭には、園に通うきょうだいが二人いました。
同じ決まりでも、家族によって人数が違っていた
「あちらは、お子さんが二人在園しているご家庭です。園児一人につき二人までですので、四人まで入場いただけます」
そう説明しましたが、母親はすぐには納得できない様子でした。
「でも、四人もいたら特別扱いに見えます。そんな話、聞いた覚えがありません」
声が少し大きくなったため、近くで運営を担当していた主任も様子を見に来ました。
主任は母親を責めることなく、受付で使っていた案内用紙を確認しました。
「こちらに『園児一人につき保護者二人まで』とご案内しています。きょうだいが二人在園している場合は、それぞれ二人までという扱いです」
母親はしばらく紙を見つめていました。
「そういう数え方だったんですね」
どうやら母親は、一家庭につき二人までだと思っていたようです。
「分かりました。私の勘違いでした」
そう言って、母親は子どもの競技が行われている場所へ戻っていきました。
私も最初に「決まりですから」とだけ返していたら、余計に納得しにくかったかもしれません。人数だけを見ると不公平に感じても、確認してみると同じルールが適用されていることがあります。
その日、疑問を向けられたときほど、まず事実を確認してから説明することの大切さを改めて感じました。
※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた20代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














