「私が先なんだから!」サラダバーの通路をふさいで動かない女性客。だが、店長が後ろの4人を見て伝えた一言
ドレッシングの前から動かない女性客
友人と2人で、サラダバーのあるレストランへ昼食に行ったときのことです。
近くの席には、50代くらいの女性客と20代くらいの男性が座っていました。女性客は席を立つ際、男性に「ちゃんと食べなさいよ」と大きな声をかけていました。
その後、私たちもサラダを取りに行くことにしました。
ところが、サラダバーへ向かうと、先ほどの女性客がドレッシングの並ぶ台の端に立っていました。
どうやら、使いたいドレッシングが空になっていたようです。
女性客は、料理を運んでいた若い女性店員を呼び止めました。
「ちょっと、これ空じゃない。新しいの持ってきて」
「かしこまりました。お料理をお届けしたら、すぐにお持ちします」
店員が客席へ向かうと、女性客は不満そうな顔でその背中を見つめていました。
困ったのは、女性客が立っている場所です。
そこはサラダバーを利用する人の通り道でもあり、女性客が台の前に立ち続けているため、私たちは野菜を取りに進めません。
あとから来た2人の客も加わり、4人が皿を持って待つ状態になっていました。
さすがに困ってしまい、私は女性客に声をかけました。
「あの、すみません。先に少し取らせてもらってもいいですか?」
すると女性客は、振り向きもせずに言いました。
「待ってなさいよ。私が先なんだから!」
思わず友人と顔を見合わせました。
先に来ていたのは確かですが、私たちはドレッシングの補充を待っているわけではありません。
少し場所を空けてもらえれば済むのに、女性客は動こうとしませんでした。
店長が女性客に伝えた一言
しばらくすると、先ほどの店員が近くを通りました。
女性客はすかさず声を上げました。
「ねえ、まだなの?早く持ってきなさいよ、さっきから言ってるのに!」
「申し訳ございません。ただいまお持ちします」
店員が頭を下げると、女性客はさらに不満そうな顔をしました。
近くの席からも視線が集まり、私たちは何とも気まずい気持ちで待っていました。
そこへ、40代くらいの男性店長が、新しいドレッシングの容器を持ってやってきました。
「大変お待たせしました。こちら、新しいものです」
店長が空の容器を交換すると、女性客はようやく落ち着くかと思われました。
しかし、後ろで待つ私たちのことは気にせず、相変わらず台の前をふさいだままでした。
そのとき、店長が女性客に声をかけました。
「恐れ入りますが、少しこちらを空けていただけますか?」
女性客は不機嫌そうに顔を上げました。
「何よ。私が先に待ってたんだけど?」
「はい、お待たせして申し訳ありません。ただ、後ろのお客様もサラダを取りたいそうなので…」
そう言って、店長は私たちのほうを見ました。
女性客もつられるように振り返ります。
そこには、皿を持ったまま待っている私たち4人の姿がありました。
「ドレッシングは補充しましたので、ほかのお客様も通れるようにしていただけると助かります」
店長が穏やかに伝えると、女性客は少しの間黙っていました。
「……わかったわよ」
女性客は短く答えると、ドレッシングを取って台の前から離れました。
ようやく通れるようになり、私たちも順番にサラダを取ることができました。
後ろに並んでいた男性が「やっと取れますね」と小さくつぶやき、私も思わずうなずきました。
席へ戻ると、女性客と同じテーブルにいた男性が静かにサラダを食べていました。
ドレッシングがなくて困る気持ちは分かります。けれど、自分が待っているからといって、ほかの人まで待たせていいわけではありません。
女性客を頭ごなしに注意するのではなく、周りの状況を伝えて自然に通路を空けてもらった店長。
その落ち着いた対応が、今でも印象に残っています。
※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた40代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














