「たかが3万円でしょ」お金を返さず新しいバッグを自慢する元恋人。だが、共通の友人に返済を聞かれ、顔を赤くした
「すぐ返す」と言った彼女
2年ほど前、当時付き合っていた年下の彼女と、夜のカフェでお茶をしていたときのことです。
向かいに座る彼女が、急に両手を合わせて頼んできました。
「給料日まで財布がピンチだから」
少し上目づかいになった彼女は、言葉を続けます。
「3万円だけ貸してほしいの。すぐ返すから」
突然の頼みに迷いましたが、僕は財布を開き、3万円を渡しました。
ところが給料日を過ぎても、彼女から返済の話は出ません。僕が尋ねると、返ってきたのはこんな言葉でした。
「ごめん、今月は出費が多くて。もうちょっと待ってくれる?」
それからも「もうちょっと」が続きました。一方で、彼女は会うたびに、新しく手に入れた趣味の物をうれしそうに見せてきます。
ある日も小物を見せられ、僕は我慢できずに聞きました。
「それを買うお金はあるんだよね。僕が貸した3万円は?」
すると彼女は小物をテーブルに置き、むっとした顔をしました。
「たかが3万円で、うるさいってば」
返してもらえると信じていた気持ちが、一気に冷めました。僕はその日を最後に彼女と別れましたが、3万円は返ってきませんでした。
新しいバッグを見せた元恋人に、友人が一言
数か月後、共通の友人たちとの飲み会に呼ばれました。居酒屋の座敷で座卓を囲むと、そこには元恋人もいました。僕は座卓の端に座りました。
友人たちには、彼女に貸した3万円がまだ返ってきていないことを話してありました。
しばらくすると、元恋人が新しいバッグをみんなに見せ始めました。
「これ、買っちゃった。かわいくない?」
「へえ、いいね」
そう返した友人がバッグを見ながら、ふと思い出したように尋ねました。
「そういえば、こいつに借りたお金って、もう返したの?」
元恋人は手をひらひらさせ、笑いながら言いました。
「やだ、たかが3万円でしょ」
すると友人は、少し真顔になりました。
「たかがって……。だったら返しなよ。そのバッグは買えたんでしょ?」
周りの友人たちもうなずき、さっきまでにぎやかだった座敷が静かになりました。
元恋人は何か言いかけましたが、言葉が出てこない様子です。顔を赤くして、うつむいてしまいました。
やがて彼女は携帯電話を取り出し、画面を操作し始めました。少しして僕の携帯電話が鳴り、確認すると送金の通知が届いていました。
友人が僕のグラスに飲み物をつぎ足し、にっと笑いました。
「よかったな」
僕はようやく肩の力が抜けました。
元恋人はバッグを膝の下に押し込み、それきり誰にも見せようとはしませんでした。
※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた30代男性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














