「妹の晴れの日なんだし、いいでしょ?」→「その前に10万円を返してくれる?」3年間返さなかった妹。結婚の顔合わせ費用までねだった結果
「給料が入ったら返す」と約束した妹
3年前の春、大学を卒業した妹が、寮を出てアパートで暮らすことになりました。
引っ越しを控えたある日、実家の居間で妹が私の向かいに座り、突然両手を合わせてきました。
「お姉ちゃん、お願い!5万円だけ貸してくれない?奨学金の返済もあるし、給料日まで生活費が足りなくて……。給料が入ったら絶対返すから!」
妹の困った顔を見ていると、断る気にはなれませんでした。新生活で食べるものにも困るようでは大変です。
私は迷った末に、頼まれた額より多い10万円を渡しました。
「これだけあれば、少しは安心でしょ。余った分は先に返してね。使った分は急がなくていいから」
「えっ、いいの!?本当にありがとう!お姉ちゃん、大好き!」
妹は満面の笑みでお金を受け取りました。
ところが、その後も返済はありませんでした。
妹の口から聞くのは、週末に恋人と出かけた話ばかり。
楽しそうに話す姿を見るたびに、あのお金はどうなったのだろうと気になりました。
私も自分の生活で精いっぱいです。そこで、妹が帰省していたとき、思い切って聞いてみました。
「ねえ、前に貸したお金なんだけど。いつごろ返せそう?」
すると妹は、寝転がったまま面倒くさそうに答えたのです。
「えー、まだ言ってるの?姉妹なんだから、それくらいいいじゃん」
「いや、そういう問題じゃなくて…」
「もう、細かいなあ」
妹はこちらを見ようともせず、笑って話を終わらせました。
姉妹だからといって、貸したお金までなかったことになるのでしょうか。私は納得できませんでしたが、それ以上は言い返せませんでした。
顔合わせの食事代まで頼んできた妹
それから月日が流れ、妹の結婚が決まりました。
両家の顔合わせについて相談するため、家族で実家に集まった日のことです。
居間の座卓を挟んで私の正面に妹が座り、母はその横に座っていました。
話の途中で、妹が私に向かって笑顔で言いました。
「ねえ、お姉ちゃん。顔合わせの食事代、ちょっと出してくれない?妹の晴れの日なんだし、それくらいいいでしょ?」
私は耳を疑いました。
3年前のお金を一度も返していないのに、今度は結婚の費用まで頼んでくるとは思わなかったのです。
一瞬、何と言おうか迷いましたが、私は妹の顔を見て答えました。
「出すのはいいけど、その前に3年前の10万円を返してくれる?まだ一度も返してもらってないんだけど」
「えっ……」
妹の笑顔が消えました。
そのとき、隣で話を聞いていた母が、驚いた顔で妹を見ました。
「まだ返してなかったの?」
「いや、それは……」
妹は口を開いたものの、言葉が続きません。困ったように私を見ましたが、私は黙って妹の返事を待ちました。
すると母が、ため息交じりに言いました。
「ちょっと、借りたお金はちゃんと返さなきゃだめでしょ。お姉ちゃんにだって生活があるんだから」
「……うん」
「結婚するんだから、そういうことはきちんとしなさい」
妹は顔を赤くして、うつむきました。
しばらく沈黙したあと、小さな声で言いました。
「……わかった。毎月、少しずつ返すから」
「うん。お母さんの前で約束したんだから、忘れないでね」
妹は下を向いたまま、小さくうなずきました。
母もそれ以上は何も言いませんでした。
返済が終わったわけではありません。それでも、ずっと曖昧にされていた10万円について、ようやく妹自身の口から返すという言葉を聞けました。
姉妹だからこそ、お金のことはきちんとしてほしい。あの日、母の前で話せてよかったと思っています。
※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた20代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














