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2026.05.06(Wed)

「もう無理、ついていけない」お盆も葬式も全部押しつけられた長男の嫁。我慢出来なかった私が取った行動とは

「もう無理、ついていけない」お盆も葬式も全部押しつけられた長男の嫁。我慢出来なかった私が取った行動とは

縁側で麦茶を飲む義姉夫婦と、墓を磨く私たち

結婚3年目のお盆。30代の私は、夫の実家がある山あいの集落に来ていた。

夫は4人兄弟の長男。実家は地元の寺の檀家で、葬式や法事のたびに動くのが「長男夫婦の役目」と決まっている家だった。

その日は朝から猛烈に暑く、地面から陽炎が立ち上っていた。

私と夫は、本家の裏山にある墓地で雑草を抜いていた。墓石の表面は手のひらが焼けるほど熱い。

顔を上げて本家の縁側を見ると、義姉夫婦と次男夫婦が扇風機の風に当たりながら笑っていた。

麦茶のグラスを傾け、スイカの皿が回っている。

「飲み物くらい、誰か持ってきてくれてもよさそうなのに」と夫が呟いた。

私は何も答えなかった。返事をすると、その通りなのだと認めることになる気がしたから。

30分、1時間と過ぎていく。誰も裏山には来ない。

麦茶どころか、声をかけにすら来ない。

長男嫁として嫁いだ日からの3年間が、汗と一緒に背中を流れていく感覚があった。

3年積もった気持ちが言葉になった夜

3年の間に積み上がったことは、墓掃除の比ではない。

夫の祖父の葬式では、私は朝6時から本家の台所に立ち、料理と茶出しをほぼ一人でこなした。義姉も次男の妻も、お膳の運び方を教わろうとすらしない。

義母に皿の場所を尋ねれば「長男の嫁なんだから当たり前でしょ」と笑顔で返ってくる。

葬式費用も「長男なんだから多めに」と夫が払う。寺との打ち合わせも、香典返しの手配も、毎回夫の役。

お盆の帰省日は、毎年義姉夫婦の都合だけで決まる。私たちの仕事の繁忙期も、子供の予定も、聞かれたことがない。

「決まったから来てね」それが連絡の全文だった。

その夜、宿の窓から月を見ながら、私は夫の隣で口を開いた。

「もう無理、ついていけない」

夫は黙って深く息を吐いた。子供のころからこの家に縛られてきた人だ。私の限界より、彼の限界の方が、本当はずっと前に来ていたのかもしれない。

「君がそう言ってくれて、ほっとした」

夫は静かにそう答えた。

翌朝、二人で義実家の門前に立った。私たちはこれから、この家とは個人としての関わりに限ること、行事の主導はもう担わないことを伝えた。

義母は何か言いかけて、結局言葉を呑み込んだ。

玄関を出て車に乗り込む瞬間、夏の風が首筋を撫でた。葬式の朝の冷たい台所も、焼けた墓石も、もう私たちの予定表にはない。

※tendが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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