伯母「祖母のためにちゃんと使ったわ」勝手に売られた祖母の山。遺産相続で発覚した最悪な嘘とは
面倒見のいい伯父の嫁
祖母は晩年、判断が難しくなって書類の管理を一人でできなくなっていた。
そんな祖母の世話を、近所に住む伯父の嫁が献身的に引き受けてくれていた。買い物も通院の付き添いも嫌な顔ひとつせず、親族はみんな彼女に頭が上がらなかった。
祖母の財産といえば、先祖代々の山林が一つあるくらいだった。墓もある大切な土地で、誰も売るなんて発想を持っていなかった。
価値があるとも思っていなかったから、登記がどうなっているかなんて、親族の誰一人として確かめたことがなかった。だからこそ、後に発覚した事実は親族一同を凍りつかせた。
相続で消えた山が見つかった
祖母が亡くなり、相続の手続きが始まった。父が財産を一覧にしていく中で、あるはずの山がどの書類にも見当たらない。
不審に思って調べると、山は数年前に第三者へ売却済みだった。手を回したのは、世話役だった伯父の嫁本人だったのだ。
親族が集まる場で問い詰められた彼女は、悪びれずにこう言い放った。
「祖母のためにちゃんと使ったわ」
だが父が用意していたのは、登記の写しと、彼女名義の口座に売却代金が振り込まれた記録だった。
代金の使い道もすでに割れていた。
子どもの看護学校の費用と、新築した家の頭金。彼女の弁解は、その場で完全に崩れ落ちた。
顔色を失った彼女は、何度か口を開きかけては閉じた。やがて言葉そのものが出てこなくなり、ただ椅子の上で固まっていた。
周りの親族から「判断できない人の財産を狙うなんて」と非難の声が次々と上がる。
隣に座っていた伯父までもが、信じられないという顔で妻から身体を離した。味方は、その場に一人もいなかった。
全額を返し、すべてを失った人
その後、事態は警察沙汰にまで発展した。
彼女は売却で得た金を全額返金することになり、費やした学費も買った家も手放した。伯父は妻の所業に愛想を尽かして離婚。
彼女は親族中から縁を切られ、頼る相手を一人残らず失った。
さらに時が経つと、彼女自身の子どもたちまでが母親から離れていったという。学費を出してもらったはずの子も、母のしたことを知って距離を置いたらしい。
あれほど慕われ、頼りにされていた人が、最後はたった一人で生きていくことになったのだ。
祖母の山は二度と戻らない。それでも、墓だけは親族で守り続けている。
判断できない人の財産に手を伸ばした代償が、これほど大きいものだとは。あの相続の席の光景を、私は一生忘れないだろう。
※tendが独自に実施したアンケートで集めた、40代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














