「嫁がお前と離婚したいそうだ、あんなやつとは別れろ」と夫に言った義両親→事実を確かめた夫が両親と距離を置いたワケ
信じて打ち明けた
夫は、休日のはずの日にも仕事へ出ていくことが多かった。二人で過ごす時間がほとんどない。その寂しさを、私は一人で抱えきれなくなっていた。
結婚したとき、義父はこう言ってくれていた。本当の娘だと思っている、俺たちが守ると。
だから私は、義両親を頼った。
「休みの日まで仕事ばかりで、正直、少し寂しくて」
涙ながらの相談を、二人は静かに聞いてくれた。理解してもらえた。そう思っていたのに、現実はまるで逆だったのだ。
届いた疑い
一ヶ月ほどして、夫が思いつめた顔で私に向き合った。
「親から聞いたんだ。お前、俺と別れたいんだってな」
その瞬間、息が止まりそうになった。義両親が夫に、私の相談をまるで違う話にして伝えていた。
「嫁がお前と離婚したいそうだ、あんなやつとは別れた方がいいぞ」
そんなふうに、息子をけしかけていたのだ。私を、仕事に理解のない嫁だと決めつけて。信じて頼った相手からの仕打ちに、足元が崩れる思いがした。
訳がわからず、すぐに義母へ電話をかけた。けれど返ってきたのは、ねぎらいでも謝罪でもなかった。
「あんたがあんなことを我々に言うから悪いんやろ」
怒鳴り声に、言葉を失った。私はただ、寂しいと打ち明けただけなのに。
それでも、ここで黙っていたら本当に夫婦が終わってしまう。私は涙をこらえ、夫にだけは事実を伝えようと決めた。
確かめた夫
「離婚なんて、一度も言っていない。ただ寂しいと相談しただけなの」
休みが減って寂しかったこと、それを義両親に泣いて打ち明けただけだということ。
私は何が起きたのかを、ひとつずつ順番に説明した。夫は腕を組んだまま、じっと聞いていた。
「……わかった。お前の言うことを信じる。親に直接聞いてくる」
夫はその日のうちに実家へ行き、両親を問いただした。話を大げさに作り替えたことを、二人はようやく認めたらしい。
戻ってきた夫の表情は、すっきりしていた。
「疑って悪かった。これからは俺がちゃんと間に立つ」
それから夫は、自分の親と意識して距離を取るようになった。人の言葉を勝手にねじ曲げる相手と、無理に近づく必要はないと判断したのだ。
あれだけ強気で怒鳴っていた義母も、息子が背を向けたことで何も言えなくなった。あれほど私を守ると豪語した人たちは、今ではこちらの顔色をうかがうように口をつぐんでいる。
立場は、静かに入れ替わっていた。
本当に私の側に立ってくれたのは、本当の娘だと言った人たちではなく、夫ただ一人だった。長く胸につかえていたものが、ようやく軽くなった気がした。
※tendが独自に実施したアンケートで集めた、40代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














