「つむじが2つある!これはイジワルになる」とお食い初めの場で決めつける義母。縁起の悪い一言に夫婦で沈黙
譲れなかった義母
息子のお食い初めを前に、夫婦で何日もかけてお店を選びました。鯛のお祝い膳が出る、近所の落ち着いた料理屋さん。私たちにとっては、それが一番でした。
大人の料理も評判がよく、小さな子を連れていく私たちには移動の負担も少なくて、ここしかないねと夫婦で頷き合っていました。
義母にも伝えておこうと連絡したのが、つまずきの始まりだったのかもしれません。決定の報告のつもりだったのに、義母の受け止めはまるで違ったのです。
「全国的に有名なホテルがいい!」
「あそこなら鯛だってちゃんとあるんだから」
私たちの選んだ店にも鯛はあります。そう言っても、義母は引きませんでした。
「お祝いごとなんだから、いいところでやらなきゃ」
夫が「こっちでもいいんじゃない」と控えめに言っても、まるで聞こえていないようでした。言い出したら譲らない人だと、私たちは知っていました。
結局、波風を立てたくない一心で、私たちが折れました。お食い初めの場所は、義母の推すホテルに決まったのです。
祝いの席で凍った空気
当日のホテルは、たしかに立派でした。義母は終始ご機嫌で、息子をのぞき込んでは目を細めています。
お店を押し切られたことは引っかかっていましたが、息子の晴れの日です。波風を立てず、笑顔で見送ってあげようと、私は自分に言い聞かせていました。
料理が運ばれてくる前、義母が息子をそっと抱き上げました。小さな頭をなでながら、ふいに声を上げたのです。
「つむじが2つある!これはイジワルになる」
夫の箸が止まりました。私も、返す言葉が見つかりませんでした。
古くからある言い伝えなのかもしれません。
でも、生まれたばかりの孫に向かって、わざわざ言うことでしょうか。
「……そういう言い方、しないでください」
そう言いたいのに、祝いの席だと思うと飲み込むしかありませんでした。夫と私は、目だけで小さくうなずき合いました。
夫の決断
家に帰ってから、私は夫にすべて話しました。お店を押し切られたことも、つむじの一言が悲しかったことも。
「正直、今日はずっと嫌だった」
夫は静かに聞いて、それから言いました。
「よっぽどのことがない限り、もう関わらなくていい」
その日から、義母との連絡は夫が引き受けてくれています。会う機会も、自然となくなりました。
角を立てずに距離を置く。それが今の私たちの選んだ形です。間違っていないと思いたいのに、胸の片隅には、まだ言葉にできないもやもやが残ったままなのです。
※tendが独自に実施したアンケートで集めた、20代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














