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2026.07.15(Wed)

「お菓子分けるね、一緒に見てようか」快く子の面倒を見てくれたママ友。だが、突然よそよそしくなってしまった

「お菓子分けるね、一緒に見てようか」快く子の面倒を見てくれたママ友。だが、突然よそよそしくなってしまった

観戦仲間になったママ

週末はいつも、長男の少年野球の練習に通っていました。

私は下の子を二人連れているので、グラウンドの隅で見学するのがやっとでした。

ある朝、隣に新しい親子が座りました。少しあとにチームへ入った子のママで、同じ年ごろのきょうだいを連れています。

「もしかして、同じ幼稚園じゃないですか」

「そうなんです。ご近所だったんですね」

話してみれば、通う幼稚園まで同じでした。

それからは、練習のたびに並んで見るようになったのです。

彼女は、子どもを自由にのびのび遊ばせる人でした。うちの子も、そのおおらかさに惹かれて、すぐになついていきます。

「お菓子分けるね、一緒に見てようか」

持ってきたおやつを、うちの子のぶんまで用意してくれるのです。

二人の子を並んで座らせ、グラウンドを眺める姿は、とても温かいものでした。

ただ、私は赤ちゃんも抱えていて、目が届ききりません。

うちの子が練習の邪魔をしないか、整地された土を掘り返さないか、そのたびに声をかけていました。

「うちの子のこと、気にかけてくれてありがとう」

「全然だよ。にぎやかなほうが楽しいもん」

彼女はそう言って、いつも笑ってくれました。私はその優しさに、ずいぶん助けられていたのです。

突然よそよそしくなった朝

そんな日々が、数ヶ月続いたころでした。

彼女は前ぶれもなく、チームを辞めてしまいました。

挨拶もないまま、ただ来なくなったのです。

隣で見ていた別のママが、ぽつりとつぶやきました。

「あのママ、最近見ないね。どうしたのかな」

不思議だったのは、そのあとのことでした。

幼稚園で会っても、目が合うとすっと逸らされるようになったのです。

「おはようございます」

私が声をかけても、彼女は曖昧に会釈するだけで、足早に去っていきます。あの朝の温かさが、嘘のようでした。

(何か、気に障ることをしたのかな)

思い返しても、心当たりがありません。

声をかけすぎたのか、うちの子の面倒まで見るのが、いつのまにか重荷になっていたのか。

答えは、どこにもありませんでした。行事のたびに彼女を見かけては、胸の奥がちくりと痛みます。

けれど、いつまでも下を向いてはいられません。理由の分からないことを、無理に探そうとするのはやめよう。

そう思い直したのです。

人には、言葉にできない事情があるものです。

私は私で、こちらから明るく挨拶をしよう。そう自分の中で決めました。

返事がなくても構わない。そう思えるようになってから、ようやく前を向いて歩けるようになりました。割り切れない気持ちは、そっと胸の隅に置いておくことにしたのです。

※tendが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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