「交通費はこっちで出すから」遠方の結婚式で先輩から受付を頼まれた。数日後、私が少しずつ距離を置いた理由
遠方の結婚式で受付を頼まれて
大学時代から付き合いのある先輩から、結婚式に招待されたときのことです。
式場は青森。私が住んでいた宮城からは、電車を乗り継いで数時間かかる場所でした。
それでも、お世話になった先輩の結婚式です。久しぶりに会えるのも楽しみで、出席すると返事をしました。
すると後日、先輩から電話がありました。
「受付、友達と2人でお願いしてもいい?朝からになっちゃうけど」
遠方から向かうため少し迷いましたが、「交通費はこっちで出すから」と言ってくれたこともあり、引き受けることにしました。
当日は早めの電車に乗り、余裕を持って式場へ到着しました。
急きょ一人で受付をすることに
ところが、受付開始の時間が近づいても、もう一人の担当者が現れません。
式場のスタッフに確認すると、その人は当日の朝になって急きょ来られなくなったとのことでした。
「申し訳ありません。こちらでもできる限りお手伝いしますので」
スタッフの方が名簿の確認などを手伝ってくれたため、大きな混乱にはなりませんでした。
ただ、受付を一人で担当するのは思っていた以上に慌ただしく、披露宴が始まるころには少し疲れていました。
それでも、事情があったのなら仕方ありません。
気になったのは、もう一つの約束でした。
先輩から聞いていた交通費について、当日は最後まで何も渡されなかったのです。
結婚式の日は新郎新婦も忙しいでしょうから、「今日は渡しそびれただけかもしれない」と、その場では何も言いませんでした。
金額よりも引っかかった言葉
数日後、先輩から結婚式のお礼のメッセージが届きました。
そこで私は迷った末、「そういえば、交通費のことってどうなってたかな?」と軽く聞いてみました。
すると返ってきたのは、思っていなかった言葉でした。
「受付のお礼も渡したし、それで大丈夫かなと思ってた」
受付のお礼として小さな品をもらっていたのは事実です。
ただ、それとは別に交通費を出すと聞いていたため、私は少し戸惑いました。
「交通費も出すって聞いてたから、そういうつもりで予定を組んでたんだ」
そう伝えると、先輩からは「ごめん、そこまできっちりした約束のつもりじゃなかった」と返ってきました。
私はそれ以上、請求する気にはなれませんでした。
金額そのものよりも、こちらが約束だと思っていたことを、相手はそれほど重要に考えていなかった。その温度差のほうが心に残ったのです。
思い返せば以前にも、時間や予定について「言った、言わない」で小さく引っかかることが何度かありました。
それから私は、先輩から連絡が来れば返すものの、自分から誘うことはなくなりました。
一度の出来事だけで縁を切ったというより、あの日を境に、それまで見過ごしていた小さな違和感が気になるようになったのだと思います。
長い付き合いでも、約束に対する感覚が合わないことはあります。無理に関係を続けるより、少し距離を置いたほうがお互いに楽な場合もあるのだと感じた出来事でした。
※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた30代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています。
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














