「最近、全然会わなかったよね」授業参観で偶然再会した保護者たち。だが、授業中の信じられない行動に絶句
授業が始まる直前の再会
小学生の子どもの授業参観に参加したときのことです。
教室内には保護者用の椅子がなかったため、私たちは子どもたちの机を囲むように、教室の後方や左右の壁際に立って授業を見ることになっていました。
私は、教室後方にある廊下側の出入口の近くに立っていました。
授業が始まる数分前、私の少し隣にいた二人の保護者が、お互いの顔を見て声を上げました。
「久しぶり。まさか同じクラスだったなんて」
「本当だね。最近、全然会わなかったよね」
どうやら、久しぶりに顔を合わせた知り合い同士だったようです。
授業前だったこともあり、最初は周囲も特に気にしていませんでした。
やがて開始のチャイムが鳴り、先生が教室の前に立ちました。子どもたちが挨拶を済ませ、国語の授業が始まります。
ところが、二人の会話はそこで終わりませんでした。
「上の子、今年受験なんでしょう?」
「そうなの。塾の送り迎えだけでも大変で」
声を小さくしているつもりなのかもしれませんが、静かな教室では、後ろにいる私にも会話の内容がはっきり聞こえました。
子どもたちも気にし始めて
先生は教科書を読みながら、子どもたちに文章の意味を問いかけていました。
二人の保護者は先生の説明中も、短い相づちを交えながら話し続けています。
先生が一度、教室の後方へ視線を向けました。
私語に気づいているようでしたが、そのときは授業を止めることなく、説明を続けました。
しかし、しばらくすると、二人の話題は家族の近況にまで広がっていきました。
「それで、主人の仕事も最近忙しくてね」
「うちも同じ。帰りが遅い日ばかりで」
前のほうに座っていた子どもが、声のする方向へ振り返りました。
その隣の子もつられるように後ろを見たため、先生は説明をいったん止めました。
そして、教室の後方を見ながら、落ち着いた声で言いました。
「すみません。授業中ですので、保護者の方のお話はお控えください」
誰に向けた言葉なのかは、周囲にもすぐ分かりました。
二人は驚いたように顔を見合わせると、小さく頭を下げました。
「すみません」
それからは会話をやめ、子どもたちの授業を静かに見守っていました。
先生も注意を引きずることなく、すぐに黒板へ向き直って授業を再開しました。
授業後、二人は教室を出てから話の続きをしていました。
久しぶりに会って話したくなる気持ちは分かります。ただ、授業参観は保護者同士が近況を話す場ではなく、子どもたちの学ぶ様子を見るための時間です。
先生が感情的に叱るのではなく、授業に必要なこととして静かに注意した姿が印象に残りました。
※tendが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














