「みんなを盛り上げるネタにしただけ」相談していた家庭の悩みを別のグループに流されていた私。信頼が切れた一言とは
ほとんど話したことのない人からの電話
子どもが年長になってから、私は同じ園の保護者の一人によく相談をしていました。園の持ち物のことや、夫の帰りが遅くて朝の支度が大変なことまで、つい話してしまう相手でした。
「そんなの、うちなんてもっとひどいよ」
そう言って笑ってくれるので、私も気が楽になりました。
給食袋を忘れて園まで届けた話など、失敗したことまで隠さず話せる相手だと思っていたのです。
秋の終わり、ほとんど話したことのない別の保護者から電話がありました。
「ちょっと見てもらいたいものがあるんだけど」
翌日の迎えのあと、園の近くの公園で会うことになりました。
相手が見せてくれたのは、私が入っていない保護者同士のグループのやり取りでした。
そこには、私が相談していた家庭の話が書かれていました。
夫の帰宅が遅いこと。朝の準備がうまく回らなかったこと。私が失敗して落ち込んでいたこと。
しかも、そのままではありません。少し大げさな書き方に変えられ、ほかの人から笑うような返事がついていました。
「これ、いつから?」
「私が気づいたのは夏ごろ。何回か続いてたから、さすがに知らせたほうがいいと思って」
私はお願いして、該当するやり取りの画面を送ってもらいました。
「ネタにしただけ」と言われて
次の日の朝、私は園の駐車場でその保護者に声をかけました。
人の少ない端へ移動してから、送ってもらった画面を見せます。
「私が相談した悩みが、画面に流れていたんだけど」
相手は画面を見たあと、少し困ったように笑いました。
「ああ、それ。みんなを盛り上げるネタにしただけだよ」
私は耳を疑いました。
「でも、私には誰にも言わないでほしいって話したこともあったよね」
「そんな深刻なつもりじゃなかったんだって。みんなも笑ってただけだし」
私は画面を少し上へ動かしました。そこには一度だけではなく、夏から何度も私の話が書かれていました。
「これだけ続いてても?」
相手はしばらく画面を見ていましたが、今度は笑いませんでした。
「…嫌だったなら、ごめん」
その言葉を聞いても、以前のように話せる気持ちには戻れませんでした。
「もう個人的なことは話さないね」
私はそれだけ伝えました。
その日から、必要な園の連絡以外では関わらないようにしました。迎えの時間に会えば挨拶はしますが、以前のように並んで長く話すことはありません。
夕方、私に画面を見せてくれた保護者が近くに立ち、「ここにいてもいい?」と声をかけてきました。
私は「もちろん」と答えました。
信用して話していたことが、知らないところで笑い話になっていた。その事実は今でも忘れられません。何でも話せると思っていた相手だからこそ、一度なくした信頼を元に戻すことはできませんでした。
※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた30代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














