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2026.10.26(Mon)

「煮物がしょっぱいなら台所に来るな」嫁の私の悪口をでっち上げる義姉。だが、呼び名ひとつで顔色が変わった

「煮物がしょっぱいなら台所に来るな」嫁の私の悪口をでっち上げる義姉。だが、呼び名ひとつで顔色が変わった

「煮物がしょっぱいなら台所に来るな」嫁の私の悪口をでっち上げる義姉。だが、呼び名ひとつで顔色が変わった

半年ぶりの義実家の茶の間で

半年ぶりの義実家で、義姉が私の電話の話を始めました

半年ぶりの義実家で、義姉が私の電話の話を始めました

4月の日曜の昼、半年ぶりに義実家の茶の間に上がりました。

義母に、煮物の作り方を教わる約束です。

義母は携帯電話を持たないので、先週、この家の固定電話にかけました。

義母はパートで留守でしたが、電話に出たのは近くに住む義姉。

煮物を教わりたいと伝言を頼み、その後、夫を通じて義母の了承をもらいました。

私が義姉と電話で話したのは、その一回だけです。

『お義母さん、よろしくお願いします』。

私が頭を下げ、義母が台所へ向かうと、座卓で隣に座る義姉が言いました。

「ママ、この人ね、電話で言ったの。」

「煮物が、しょっぱいって。」

義姉は、しょっぱいなら台所に来るなと言いました

義姉は、しょっぱいなら台所に来るなと言いました

台所の入口で、義母の足が止まりました。振り返った顔が、こわばっています。

私が否定するように首を横に振ると、義姉は私を見すえて続けました。

「煮物がしょっぱいなら台所に来るな。」

電話をかけたのは本当です。

けれど、義母の煮物がしょっぱいなどとは一言も話していません。何を話したかを知っているのは、受話器の両端にいた私と義姉だけでした。

義姉は、自分は一度も悪く言っていないと言いました

義姉は、自分は一度も悪く言っていないと言いました

義姉は、わざとらしく目を丸くしてみせました。

「私は一度も、悪く言ってない。」

義姉は毎日のように実家に来て、義母はその義姉を頼りにしています。

電話の内容を証明できるものは、私の手に何ひとつありません。

私はうつむいたまま、次のひと言が出ませんでした。

「台所に来るな」

義姉は、茶の間で話すのは親子だけだと言いました

義姉は、茶の間で話すのは親子だけだと言いました

義姉は、私から目を離さずに言いました。

「茶の間で話すのは、うちの親子だけよ。」

「あなたの来る場所じゃない。」

そのとき台所で、鍋のふたを開ける音がしました。

すると、奥の茶だんすの上に置かれた鳥かごから、早口で何かつぶやく声が聞こえたのです。

声の主は、義母が1年前から飼っている黄色いインコでした。

いつもは聞き取れない声ですが、そのときは語尾の『…パイ』だけが耳に残りました。

私は義母を、ママと呼んだことが一度もありません

私は義母を、ママと呼んだことが一度もありません

もしかして、『しょっぱい』と言っているのでしょうか。

先ほどの義姉の言葉が頭をよぎりました。

私は立ち上がり、鳥かごの前へ行きました。

義母から聞いていた呼び名で、ゆっくり声をかけます。『ピーちゃん、煮物は?』

「ママノニモノ、ショッパイ!」

思いがけない返事に、私は驚きました。

インコは、人が繰り返し口にする言葉を覚えてまねることがあります。

台所の入口で、義母も驚いたように振り向きました。

私は、座卓の義姉のほうを向きました。

「ママと呼んだこと、一度もありません。」

私は結婚してからずっと、義母を『お義母さん』と呼んでいます。

さっき義母を『ママ』と呼んだのは、義姉でした。

もちろん、インコの言葉だけで誰が話したのかは分かりません。それでも、普段から実家に来ている義姉が、この言葉を口にしていた可能性が頭に浮かびました。

義姉の顔色が、さっと変わりました。

義姉は手ぬぐいを落とし、黙りこみました

義姉は手ぬぐいを落とし、黙りこみました

私が座卓の席に戻ると、義姉はそばに置いてあった手ぬぐいをつかんで言いました。

「電話で私が聞き返したのよ!」

「電話は、先週のあの日の一回です。」

私はあの電話で、煮物の味について話していません。義姉が聞き返したという説明には、納得できませんでした。

仮に先週の電話で一度だけ聞いた言葉だったとしても、それをインコが覚えた可能性はあります。

しかし、インコが口にした『ママの煮物』という表現が、どうしても気になりました。

義母も、黙って義姉を見つめています。

義姉は手ぬぐいを座卓に落とし、うつむいたまま黙りこみました。

眉が下がり、こめかみに汗が光っています。

しばらくして、義姉が小さな声で打ち明けました。

『ママ、ごめん。ママの仕事の日に、友だちとの電話で言ってた』。

義姉自身が、義母の留守中に煮物の味について話していたのです。インコが覚えた言葉も、義姉の口から出たものだったのかもしれません。

少なくとも、私が電話で義母の煮物を悪く言ったという話は、義姉がでっち上げたものでした。

義母は鍋つかみを外して台所の台に置くと、私に小さく手招きしました。

私は、座卓の義姉を残して、台所へ入りました。


※本記事はフィクションです。物語の登場人物、団体、名称、および事件はすべて架空のものであり、実在のものとは一切関係ありません。

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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