tend Editorial Team

2026.05.15(Fri)

「私が指示した記憶はありません」上司が裏で流していたメール→信頼が崩れた静かな衝撃

「私が指示した記憶はありません」上司が裏で流していたメール→信頼が崩れた静かな衝撃

「気にしておく」の言葉を信じた私

その課長は、誰からも「穏やかな人」と評されていた。部下に怒鳴ることもなく、相談すると必ず「うん、うん」と話を聞いてくれる。感情の波が一切ない、安定した人に見えた。私もそういう上司だと思って、信頼していた。

担当案件でトラブルが発生したある夕方、私は課長に対応方針を確認しに行った。

短い相談だった。課長は「気にしておく」と穏やかに返した。

私はそれを了承と受け取り、夕方の対応にあたった。

その後、数日が過ぎた。

同僚が不思議そうな顔でこちらを見てくることが増えた気がした。「何かあった?」と聞いても「いや、なんでもない」と流される。理由が分からないまま、少しずつ違和感だけが積み上がっていった。

課長が複数人に送っていたメール

同僚の一人が、こっそり教えてくれた。課長がチームの数人にメールを送っていたという。

「私が指示した記憶はありません」

そのメールには、トラブルは私の独断によるものだという内容が書かれていた。

課長に相談して動いたという経緯はどこにも書かれていなかった。私だけが、状況を知らないまま孤立していたのだ。

しばらく、頭の中が白くなった。

自分が判断ミスをしたという話が、いつの間にかチームの中に広まっていた。訂正しようにも、すでにメールという形で「事実」として共有された後だった。

言葉でどう説明しても、後追いにしかならない。

そう感じて、声が出なかった。

相談した記録も、文書として残っていなかった。

口頭で「気にしておいて」と言われただけのやりとりは、証拠にならない。

そのことに気づいたとき、胃のあたりが重くなった。

いつも通りの笑顔が怖かった

翌朝、廊下で課長と鉢合わせた。「おはよう」と穏やかに笑いかけてくる。何事もなかったように。

その笑顔が、以前とまったく違うものに見えた。あの穏やかさは、何かを隠すための表情だったのかもしれない。そう思い始めたら、止まらなくなった。

しばらくの間、職場で誰かに相談することができなくなった。言葉の意味を何度も確認するようになった。口頭でのやりとりを残すようにもなった。

あのメールを知った日から、私の中の何かが静かに変わってしまった。

※tendが独自に実施したアンケートで集めた、40代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

RANKING

OTHER ARTICLES

NEW 2026.09.10(Thu)

「今は使ってないですよね?」温泉宿でドライヤーを荷物でキープする女性。待っていた客が言葉を失った理由
tend Editorial Team

NEW 2026.09.10(Thu)

「勝手に来るだけだから」増え続ける猫に悩んだ私。3か月後、ノートを持って市に相談した結果とは
tend Editorial Team

NEW 2026.09.10(Thu)

「呼んでもらえればすぐ動かしますから」5年間、家の前に車を停め続けた近所の男性。私が市役所で知った事実とは
tend Editorial Team

RECOMMEND

2025.09.19(Fri)

「価格設定がバグっている」ワークマンの1,500円ウィンドブレーカーに絶賛の嵐。口コミから見えた最大の魅力はあらゆるシー...
tend Editorial Team

2025.11.28(Fri)

友人とのドライブ費用、どう支払う?「高速代の半額」で後日ショック…同乗者が悩む『運転へのお礼』の常識
tend Editorial Team

2026.07.23(Thu)

【新潟】南魚沼産コシヒカリと日替わり「おふくろ御膳」が自慢!1泊2食8,300円から泊まれる家庭的な温泉宿『サンバレーひ...
tend Editorial Team