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2026.06.28(Sun)

「実は私、運転できないの」と2年間送迎していたママ友の息子。だが、ママ友が手のひらを返した瞬間

「実は私、運転できないの」と2年間送迎していたママ友の息子。だが、ママ友が手のひらを返した瞬間

寝不足の朝に

あの朝のことは、今でもはっきり覚えている。昼も夜も働いていた私は、慢性的な寝不足を抱えていた。

それでも毎日、二人の高校生を乗せて学校まで車を走らせていた。

自分の息子と、同級生の母親の息子。

送迎が私一人の肩にのしかかって、もう二年になろうとしていた。

その日、ハンドルを握る手が、ふっと重くなった。

ほんの一瞬、まぶたが落ちたのだ。車は縁石を越え、溝に片輪を落としてタイヤが大きな音を立てた。

「大丈夫!? 怪我ない?」

慌てて後ろを振り返ると、子どもたちは目を丸くしながらも、無傷だった。私は胸をなで下ろした。

なぜ私が

そもそもの始まりは、二年前にさかのぼる。息子の同級生の母親が、ある日こう言ってきたのだ。

「実は私、運転できないの」

同じ高校に通うのだから、と頼まれて、私は彼女の息子も毎朝乗せるようになった。

私には何の見返りもなかった。お礼の言葉すら、いつからか聞かなくなっていた。

当たり前のように毎朝玄関先で息子を待たせ、私が少しでも遅れると、不機嫌そうな顔を見せることさえあった。

だからこそ、あの事故の後の彼女の態度には、心底驚かされることになる。

運転できるじゃない

事故の直後、私はすぐに彼女へ連絡を入れた。

子どもたちは無事だと、迎えに来てほしいと。

すると返ってきたのは、思いもよらない冷たい声だった。

「あなたの車には乗せたくない」

二年間、頭を下げ続けてきた相手の口から出た言葉とは思えなかった。

私は何も言い返せず、ただ電話を切った。

ところが、本当の驚きは翌日に待っていた。

「乗せたくない」と言った彼女は、翌朝から自分の車で、平然と息子を送り始めたのだ。

あれほど「運転できない」と繰り返していたのに。

送迎の列ですれ違ったとき、彼女ははっと表情をこわばらせ、私から目を逸らした。

それきり、彼女が口を開くことはなかった。

「……できるじゃない、運転」

思わずこぼれた独り言が、不思議と晴れやかだった。

修理代は確かに痛かった。けれど、二年間ずっと胸につかえていたものが、あの一件できれいに流れていったのだ。

※tendが独自に実施したアンケートで集めた、40代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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