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2026.08.24(Mon)

「今日は座って帰れる」仕事帰りの電車。だが、隣の乗客の態度に思わず車両を移ったワケ

「今日は座って帰れる」仕事帰りの電車。だが、隣の乗客の態度に思わず車両を移ったワケ

やっと座れた、と思ったのに

その日は仕事が長引き、いつも以上に疲れていました。

帰りの電車も混んでいましたが、乗り込んだ車両を見ると、ひとつだけ席が空いています。普段は立ったまま帰ることが多かったので、迷わずそこへ座りました。

「今日は座って帰れる」

そう思って息をついた直後、隣に座っていた人が鞄の中を探り始めました。

しばらくして出てきたのは、缶飲料とつまみの袋でした。缶を開け、袋を広げ、そのまま飲み始めます。

電車の中で飲食すること自体は珍しくありません。最初は私も、それほど気にしていませんでした。

ところが、すぐ隣から聞こえてくる咀嚼音が思った以上に大きかったのです。

くちゃくちゃという音のあとに、袋を探る音。少しすると、また同じ音が聞こえてきます。

私はなるべく気にしないよう、窓の外を見ることにしました。

本を開いても、内容が入ってこない

それでも音はなかなか止まりませんでした。

気をそらそうと鞄から本を取り出しましたが、文字を追っていても、隣から音が聞こえるたびに意識がそちらへ向いてしまいます。

同じ行を何度も読み直しているうちに、本を開いている意味もなくなってきました。

ふと向かいを見ると、一度こちらへ目を向けてから、すぐに視線を戻した人がいました。近くに立っていた人も、少し位置をずらしています。

私だけが気にしすぎているのかと思っていましたが、少なくとも音が聞こえている人はほかにもいるようでした。

とはいえ、隣の人へ注意する勇気はありません。

せっかく座れたのだから我慢しようと思う一方で、仕事で疲れた頭には、その小さな音の繰り返しがだんだんつらく感じられました。

次の駅で、席を立った

次の駅に着き、扉が開いたところで、私は本を閉じました。

「もう無理だ」

そう思い、何も言わずに席を立ち、そのまま隣の車両へ移りました。

移った先には空席がありません。結局、私はつり革につかまって立つことになりました。

それでも不思議なことに、座っていたときより気持ちは楽でした。

座れるかどうかより、落ち着いて帰れることのほうが、その日の私には大事だったのだと思います。

せっかく見つけた席を自分から離れるのは少し悔しかったものの、相手を変えられないなら、自分が場所を変えるしかないこともあります。

今でも仕事帰りの電車で空席を見つけると、あの夜のことをときどき思い出します。座れることが、必ずしも一番休める選択とは限らないのだと知った出来事でした。


※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた20代男性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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