「返事をしろ、次はいつ飯に行くんだ」会った翌日から1週間続いた連絡。だが、私が区切りをつけた結果
食事の途中から、話の向きが変わった
5年ほど前、趣味の集まりでたまたま居合わせた年上の男性と話が弾んだことがある。
好きなものが同じで、細かなこだわりまで似ていた。話していて楽しく、その場の流れで「このあとご飯でも」と誘われ、近くの店へ行くことになった。
席についてしばらくは、趣味の話の続きだった。ところが食事が進むにつれ、話題は少しずつ私生活へ移っていった。
「俺なら、仕事はこう進めるかな」
最初は年上なりの助言なのだと思い、私は曖昧にうなずいていた。
しかし仕事だけでなく、休日の過ごし方についても「それより、こうした方がいい」と意見が続く。
相談したつもりはなかったので、だんだん居心地が悪くなってきた。
「まあ、俺の言う通りにしとけば間違いないよ」
その言葉を聞いたあたりで、私は翌日の予定を理由に店を出ることにした。
帰り際、「また趣味の話をしよう」と連絡先を聞かれた。同じ集まりで今後も顔を合わせるかもしれないと思うと強く断れず、私は番号を教えてしまった。
翌日から、相手から連絡が届くようになった。
「昨日言った話、どうすることにした?」
「次はいつ飯に行くんだ」
すぐに返事をしないと、さらにメッセージが来る。
「返事をしろ、次はいつ飯に行くんだ」
短く返せば、また別の話題が送られてくる。それが1週間近く続き、端末が震えるたびに気が重くなっていった。
私が区切りをつけた日
次に趣味の集まりへ行ったとき、相手は私を見つけるとすぐに近づいてきた。
「連絡くらい返せよ。この前言ったこと、どうしたんだ?」
周りにも聞こえる声だった。どう答えようか迷っていると、少し離れたところで作業していた常連の人がこちらを見た。
「まあまあ。ここでは、それぞれ好きにやればいいんじゃないですか」
それだけ言うと、その人はまた自分の作業に戻った。
相手は一瞬黙り、「いや、そういう意味じゃなくて」と言った。
その間ができたことで、私もようやく言葉を出せた。
「心配してくれているのはわかります。でも、自分のことは自分で決めたいです。連絡も、これ以上は控えてください」
相手は少し驚いた顔をした。私がそれまで曖昧に返していたので、嫌がっているとは思っていなかったのかもしれない。
しばらく黙ったあと、「わかった」とだけ返し、その日は離れていった。
それ以降、連絡は来なくなった。
次に集まりで顔を合わせたときも、相手は離れた場所から軽く会釈をしただけだった。こちらへ近づいてくることもなかった。
私も曖昧な態度を続けたことで、相手に勘違いさせていた部分はあったのだと思う。それでも、嫌だと感じたときには、相手に伝わる形で線を引く必要がある。
あの日、自分の口で「控えてください」と言えたことが、私にとって一つの区切りになった。
※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた20代男性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














