「持ち帰るのが常識でしょ」使用済みオムツを捨てようとした私。だが、義母の言い分に困惑した
親戚の集まりで気付いた光景
出産してから、同じ建物の上階にある夫の実家に泊まりに行く日々が続いていました。
子どもがまだ歩く前で、オムツ替えは一日に何度もあります。
初日、私はごく自然に、使用済みオムツを袋に入れて部屋の隅にまとめていました。
違和感を覚えたのは、休日に親戚一同が義実家に集まった時のことです。
同じくらいの月齢の子どもが何人もいて、お母さんたちはローテーションのようにオムツを替えていきました。
けれど、その後の動きが私の常識とまるで違っていたのです。
みんな当たり前のように使用済みのオムツを丸め、二重にビニール袋へ包み、自分のマザーズバッグの一番下にしまっていく。
誰一人、義実家のゴミ箱には捨てなかったのです。
義母の口から出た、突き放すような一言
その様子を見ていた義母が、片付けの合間にこちらをちらりと見て、はっきりとした口調で言ったのです。
「持ち帰るのが常識でしょ」
怒鳴られたわけではありません。それでも、その一言で部屋の空気がぴたりと止まったように感じました。
義父も義母もにこやかに孫たちを眺めながら、「ゴミ箱に捨てていいよ」とは一度も言わなかったのです。誰かのバッグから「ありがとう、家で捨てるね」と声が聞こえると、義母が穏やかに頷いていました。
そこでようやく、私は前夜の自分の振る舞いを思い返しました。
「オムツのゴミ、置いておきますね」と言って袋を床に置いた時、義父母が一瞬黙った理由が、ようやくつながったのです。
大型のゴミ箱はリビングにあり、生活ゴミは普通にそこへ捨てられていました。
だからこそ、訪問者の出すオムツだけは別、という暗黙の線引きが私には見えなかった。
常識が違うのだと痛感しました。
家まで持ち帰った重いバッグ
その日、私は前の晩に床に置いていた袋まで全部、自分のマザーズバッグに詰め直しました。
義実家を出る時、いつもより重くなったバッグの底を意識しながら階段を下りたのを覚えています。
家までほんの数十秒の距離なのに、なぜか妙に長く感じました。
これまで友人宅に呼ばれた時に、使用済みのオムツを持ち帰った経験は一度もありませんでした。「こっち捨てていいよ」と言ってもらえるのが当たり前で、断られたこともない。むしろ消臭の袋を用意してくれていた友人もいたくらいです。
義実家のルールが間違っているとは思いません。きっと、義母が長年かけて培ってきた家のやり方なのでしょう。けれど、ひとこと「うちは持ち帰る家でね」と最初に言ってくれていたら、初日にあんな空気を作らずに済んだはずです。何年経っても、あの夜の数秒の沈黙だけは、上手く消化できないままになっています。
※tendが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














