力強い台風に、なぜ親しみやすい名前がつくの?
天気予報で耳にする「バービー」「コイヌ」「クジラ」といった台風の名前。
強い風や大雨をもたらす台風とは、少しイメージが違うと感じる方もいるのではないでしょうか。
実は、台風の名前は発生するたびに新しく考えられているわけではありません。
あらかじめ用意された140個の名前を、決められた順番で繰り返し使っています。
14カ国などが提案した140個の名前を順番に使用
気象庁によると、北西太平洋や南シナ海で発生する台風には、台風委員会が決めた「アジア名」がつけられます。
台風委員会には、日本を含む14カ国などが加盟しています。
加盟する国や地域などが提案した名前は全部で140個。
原則として、台風が発生するたびにリストの上から順番につけられ、140番目まで使うと、再び1番目の名前に戻ります。
台風は平年で年間25.1個発生するため、名前はおおむね5~6年で一巡するといわれています。
同じ名前の台風が数年後に再び登場することもあるのです。
「バービー」は人の名前ではなくベトナムの山
「バービー」と聞くと、人の名前や人形を思い浮かべるかもしれません。
しかし、台風名の「Bavi(バービー)」は、ベトナムが提案したもので、ベトナム北部にある山の名前に由来します。
アジア名には、動植物や地名、食べ物、神話に登場する神など、各国の文化を感じさせる言葉が並びます。
「プリン」を意味する「バビンカ」や、「点心」を意味する「ディムサム」といった、台風名としては意外に感じる名前も含まれています。
こうした名前には、アジア各国や地域の文化を尊重し、互いの理解を深める目的があります。
人々になじみのある呼び名を使い、防災意識を高める狙いもあるそうです。
日本が提案した名前はすべて星座が由来
日本から提案された10個の名前は、すべて星座に由来します。
「コイヌ」はこいぬ座、「クジラ」はくじら座からつけられた名前です。
ほかにも「ヘビ」「カジキ」「コト」「コグマ」「トケイ」「トカゲ」「ヤマネコ」などがリストに入っています。
特定の人物や企業、商標、地名などに当たらず、比較的中立的な名前として星座が選ばれました。
なお、名前は原則として繰り返し使用されますが、大きな災害をもたらした台風などは例外です。
台風委員会の加盟国や地域からの要請を受け、その名前がリストから変更される場合もあります。
まとめ
台風の名前は毎回新しく考えられるのではなく、各国などが提案した140個のリストから順番につけられています。
「バービー」や「コイヌ」と聞いたら、どの国が提案し、何に由来する名前なのか調べてみるのも面白そうです。
参考
・気象庁「台風の番号とアジア名の付け方」














