「ここまで停められると私の車、出せないんだよ」何度言っても伝わらなかった家族。休日に確かめた結果
また車を動かしてもらう朝
家の駐車場には、住み始めたときに家族で決めた停め方がありました。
数台を少しずつずらして停める形で、私の車は一番奥です。
家族の中では私が車を使うことが多かったのですが、最初に決めたときは「まあ、出せるならいいか」と深く考えていませんでした。
ところが、ある平日の朝。
出かけようと車に乗ると、入口側に停めてある家族の車が、いつもより少し奥まで入っていました。
ハンドルを切ってみても、これでは出られません。
私はため息をついて車を降り、玄関へ戻りました。
「ごめん、ちょっと車動かしてくれる?」
「え、出られない?」
「うん。ここまで入ってると無理」
その日はすぐ動かしてもらえたので、私もそれ以上は何も言いませんでした。
ただ、同じことが何度か続くと、さすがに気になってきました。朝はただでさえ時間に余裕がありません。
靴を脱いで家へ戻り、また呼びに行く数分が思った以上にストレスでした。
また出られなかった朝、私は少し強い口調になってしまいました。
「ねえ、前にも言ったけど、ここまで停められると私の車、出せないんだよ」
家族は驚いたようにこちらを見ました。
「そんなに?少し切り返せば出られると思ってた」
「私も最初はそう思ってた。でも毎回これだと、朝ほんとに困る」
責めたいわけではありませんでした。ただ、こちらが困っていることが思ったほど伝わっていなかったのです。
「これ、思ったより狭いね」
次の休日、私は家族に声をかけました。
「一回さ、実際に車を置いて見てみない?口で言ってても分かりにくいと思う」
「いいよ。じゃあ、いつもの感じで停めてみようか」
実際に普段どおりの位置へ車を置き、私の車を動かしてみました。
入口側の車が少し奥へ入るだけで、ハンドルを切れる幅がかなり狭くなります。
家族も横から見て、ようやく納得したようでした。
「ああ…これ、思ったより狭いね」
「でしょ?朝これだと、ちょっと焦るんだよね」
「それなら、そもそも場所を入れ替えたほうが早くない?」
その一言で、話はすんなりまとまりました。
出入りの多い私の車を入口側にして、ほかの車の位置も少し調整します。停める場所がずれないよう、目安にする位置も家族で確認しました。
「これなら大丈夫そう?」
「うん。たぶん全然違う。ありがとう」
翌朝、私は誰かを呼びに戻ることなく、そのまま車を出せました。
帰宅すると、家族が笑いながら聞いてきました。
「今朝、ちゃんと出られた?」
「出られた。今日は朝からイライラしなかったよ」
「それはよかった」
最初に決めた停め方でも、実際に暮らしてみると不便が出ることがあります。言葉だけで伝わらないなら、一緒に見て確かめてみる。家族だからこそ、そのひと手間が必要なのかもしれないと感じました。
※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた30代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














