「好き嫌いないから大丈夫」そう言っていた友人が、私の煮物を捨てた直後。2歳の子どもが取った思わぬ行動
好き嫌いはないと聞いていたのに
大学時代に仲のよかった友人と、久しぶりに会うことになりました。
卒業後は連絡が減っていましたが、子どもの年齢が近いと分かり、親子でわが家に遊びに来てもらうことになったのです。
私の子は1歳、友人の子は2歳です。まだ抱っこが欠かせない時期でしたが、せっかくなので昼食とおやつを用意することにしました。
事前に食べられないものがないか確認すると、友人はこう答えました。
「うちの子、好き嫌いないから大丈夫だよ」
それなら安心だと思い、子どもでも食べやすいように、やわらかく煮た野菜など、和食を中心に準備しました。
当日、友人親子が到着し、ダイニングテーブルに料理を並べると、友人は少し意外そうな顔をしました。
「あ、和食なんだ。私、どっちかっていうと洋食が好きなんだよね」
「そうだったんだ。ごめんね、今日は和食にしちゃった」
「ううん、いいんだけどさ」
少し気になりましたが、せっかくの再会です。私は気を取り直して食事を始めました。
友人の子は、私たちの間に置いた子ども用の椅子に座り、小皿の料理を少しずつ食べていました。
ただ、煮物にはあまり手をつけません。
まだ2歳ですし、その日の気分もあるのでしょう。私は特に気にしていませんでした。
「もっと食べたい!」予想外の一言
食事が落ち着いたころ、友人は子どもの口元をティッシュで拭き、残った煮物をそのティッシュと一緒にごみ袋へ捨てました。
そして、何気ない口調で言ったのです。
「あー、やっぱり食べなかったか。この子、煮物は食べないんだよね」
私は驚いて聞き返しました。
「えっ、好き嫌いないって言ってなかった?」
「だいたい何でも食べるんだけどね。煮物って、子どもはあんまり食べないでしょ」
そう言って笑うと、友人は私が用意したおやつの袋を開け始めました。
食べないと分かっていたなら、先に教えてほしかった。子どもの世話をしながら準備したこともあり、残念な気持ちになりました。
ところが、そのときです。
友人の子が、私の皿に残っていた煮物をじっと見つめていました。
「これ、食べてみる?」
そう聞くと、友人の子はうなずきました。
私は自分の皿から小さく切ったかぼちゃをひと切れ取り、子どもの小皿に移しました。
すると、その子はかぼちゃを口に運び、もぐもぐと食べ始めたのです。
食べ終えると、にっこり笑って私の皿を指さしました。
「もっと食べたい!」
「おいしかった?よかった。まだあるよ」
もう少し取り分けると、友人の子はうれしそうに食べてくれました。
その様子を見ていた友人が、驚いた声を上げました。
「えっ、食べてる…。家では全然食べないのに」
「気に入ってくれたみたいだね」
私がそう返すと、友人は先ほど煮物を捨てたごみ袋に目を向け、それから小さく笑いました。
「そうみたいだね…」
さらに友人の子は、笑顔で言いました。
「おいしい!ママも食べて!」
友人に煮物を差し出しますが、友人は困ったように笑い、首を横に振るだけでした。
私はどう反応すればいいか少し迷いましたが、子どもがおいしそうに食べてくれたことは、素直にうれしかったです。
腕の中にいた私の子も、楽しそうな声につられたのか、笑っていました。
親子が帰ったあと、テーブルを片づけると、私の皿はすっかり空になっていました。
友人の言葉や、料理を捨てられたことには今も引っかかるものがあります。それでも、友人の子が笑顔で「もっと食べたい!」と言ってくれたことは、うれしい思い出として残っています。
あの日以来、友人とは連絡を取っていません。
※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた30代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














