彼「俺は味方だよ」→「いい加減にしろよ」喧嘩を機に豹変。だが、彼の親に相談した結果、別れを決意した
家を飛び出した夜に助けてくれた彼
10ヶ月ほど付き合った彼がいた。
付き合い始めの頃は、本当に優しくて頼れる人だった。家族とぶつかって行き場をなくした夜、私が泣きながら連絡すると、彼は迷わずこう言ってくれた。
「家出したら助ける」
その言葉どおり、彼はすぐに車で迎えに来てくれた。
震える私の肩に上着をかけ、温かい飲み物を握らせてくれた。
「もう泣かなくていいよ。ゆっくりでいいから話して」
「俺は味方だよ」
体調を崩して早退した日にも、バイト帰りに飲み物や食べ物を買って届けてくれる。
話していて飽きない、面白い人でもあった。約10ヶ月の付き合いの間、こんなに優しい人はいないと、私は心から信頼していた。
ある喧嘩を境に変わった態度
歯車が狂い始めたのは、ささいなことで衝突した日からだ。
私にも非はあったけれど、どうしても納得できず、思い切って反論した。
すると彼の顔つきが、見たことのないものに変わった。
「いい加減にしろよ」
声を荒げた。
優しかった彼はどこにもいなかった。
「悪いと思ってるなら謝れ」
結局、時間が経つと折れるのはいつも私の方だった。先に謝れば、彼はうそのように機嫌を直す。
「ごめん、もう言い返さないから」
気づけば私は、彼の機嫌をうかがうのが癖になっていた。
「お前のためを思って言ってるんだよ」
彼はいつもそう言い、私の頭をなでた。優しさと怒りが交互にやってくると、人はだんだん何が正しいのか分からなくなる。
自分さえ我慢すればうまくいく。その考えに、じわじわと支配されていたのだと思う。
きっぱり離れて取り戻した日常
限界を感じて、思い切って彼の親に相談してみた。
身内なら、さすがに息子を諫めてくれると思っていた。けれど、味方はしてもらえなかった。
「うちの子だけが悪いわけじゃないでしょ」
その一言で、私はきれいに諦めがついた。
守ってくれる人など、この関係のどこにもいなかったのだ。この親にして、この彼。そう思うと、もう未練は残らなかった。
「さようなら。二度と関わりません」
そう告げて、私は背を向けた。彼はうろたえた様子で何か言いかけ、最後には「俺が悪かったから」と引き止めようとした。あれだけ強気だった人が、急に小さく見えた。それでも私が振り返ることは、もうなかった。
「もう、決めたことだから」
離れてみて初めて、自分がどれだけ息を詰めて暮らしていたか分かった。
物音にびくつくことも、相手の機嫌を先回りして謝ることもない。今は誰かの顔色をうかがわず、ただ静かに笑える日々がある。あのとき思い切って逃げ出せた自分を、今は誇らしく思える。
※tendが独自に実施したアンケートで集めた、20代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














