「身内なんだから疑わないで!」祖母の口座から消えた60万円。だが、親戚を問い詰めた結果
六十万円の不明な引き出し
一人暮らしの祖母の通帳が、ある日ぱったり見当たらなくなりました。置き忘れだと思って家族で探しても出てこず、銀行で履歴を確認した私は息をのみました。
「覚えのない引き出しが、こんなに…」
数万円単位の引き出しが繰り返され、総額は六十万円にのぼっていました。
年金で慎ましく暮らす祖母に、動かせる金額ではありません。
記録の日付をたどると、ある人物の影が浮かび上がってきました。引き出しのあった日は、必ず一人の親戚が家に出入りしていた日だったのです。
面倒見がよく、祖母が誰より信頼していた人でした。だからこそ、家族は誰もすぐには信じられませんでした。
「あの子に限って、そんなことするわけない」
そう言う家族もいました。
けれど記録の数字は、何度見ても動きません。キャッシュカードの暗証番号や保管場所を知っていたのは、その人だけだったのです。
私たちは証拠を一つずつ集めることにしました。
証拠を並べた食卓
本人を呼んで尋ねると、最初から喧嘩腰でした。
「身内なんだから疑わないで!」
「疑ってるんじゃなくて、確認したいだけ」
私は祖母名義のATM利用記録を一枚ずつテーブルに並べました。
引き出した日時と場所が、相手が家に来ていた記録とぴたりと重なっています。
「この日もこの日も、あなたが来てた日だよね」
相手の表情がこわばり、語気が一気に弱まりました。それでも、まだ食い下がってきます。
「おばあちゃんに頼まれて下ろしただけ」
「じゃあ、渡したお金の使い道を一緒に確認しようか。防犯カメラの照会も申請したから」
その一言で、相手は完全に黙り込みました。目を伏せ、膝の上で手を握りしめたまま、もう何も言えません。
周りの親戚も静かにうなずき、潮目が変わったのが分かりました。
結局、全額が祖母に返金されました。祖母は穏やかな表情のまま、けじめをつけました。
「縁を切らせてもらいます」
あんなに大きな顔をしていた人が、今では親族の前に出てこられなくなりました。証拠の紙の前では、信頼を盾にした言い逃れも一瞬で崩れ去ったのです。
※tendが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














