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2026.06.29(Mon)

「これ…母さん、何やってるの?」調理ばさみでペットのトイレシートを切る義母。合わない価値観に別居を決意

「これ…母さん、何やってるの?」調理ばさみでペットのトイレシートを切る義母。合わない価値観に別居を決意

調理ばさみの正体

夫が台所で固まっていた。

手にしているのは、私が毎日料理に使う調理ばさみだ。

「これ…母さん、何やってるの?」

聞けば、体調が回復してきた義母が、ペットの使用済みトイレシートをそのはさみで切っているのを見たのだという。

使っていない部分がもったいない、というのが義母の理屈だった。

そのはさみは、一歳の子のうどんを切る物でもある。

背筋が冷たくなった。

同居を始めたのは、義母の体調を支えるためだった。一歳の子と犬を含む五人暮らし。

私は毎日、義母の食事や洗濯を引き受けてきた。回復を喜んだ矢先の出来事だった。

線を引いた妻の一言

夫に、本人へ伝えてもらった。

「母さん、それ料理用のはさみだから、やめてほしい」

「洗ってるよ?」

義母はきょとんとして、何が問題なのか分かっていない様子だった。

聞けば初めてではなく、私が見ていない時にも何度も繰り返していたという。台所の空気が、すっと凍りついた。

家族が黙り込んでいる。その雰囲気を察した義母は、急に声を荒らげた。

「人がよかれと思ってやってるのに」

言いかけて、言葉が続かない。

子がはさみを指さして「これなにしてるの?」と無邪気に尋ねると、義母はばつが悪そうに視線を落とした。誰も笑わなかった。

私は箱から新しいはさみを出し、古い物をゴミ箱に捨てた。

義母はそれを目で追い、何か言いたげに口を動かしたが、結局言葉にはならなかった。

その夜、夫と二人で長く話し合った。義母を責めたいわけではない。

ただ、子の口に入る物のことだけは、どうしても折れられなかった。翌朝、私は義母にまっすぐ向き直った。

「衛生観念が違うので出ます」

声を荒らげるつもりはなかった。それでも、はっきり伝えなければと思った。

義母は反論しかけ、結局うつむいたまま口を閉じた。

根本の価値観が違うのだと、もう取り繕う言葉もなかったのだろう。それ以上、押し問答にはならなかった。

別居を決めてから、私は迷わず台所に立てるようになった。家族の食卓を守れた。それで気持ちは晴れていた。

※tendが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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