tend Editorial Team

2026.06.28(Sun)

「塾に月3万かけてるの」と教育マウントをとるママ友。だが、担任との個人面談で状況が一変

「塾に月3万かけてるの」と教育マウントをとるママ友。だが、担任との個人面談で状況が一変

教育費のマウント

息子のクラスに、同じ学年のママ友がいた。

彼女は会うたびに、決まって家計の話を持ち出してくる。

「塾に月3万かけてるの」

「志望校のために、もう一個増やそうか迷ってて」

そう言いながら、ちらりと私の反応をうかがう。

返事に困って黙ると、満足そうに次の自慢を重ねてくる。その繰り返しだった。

うちは、まだ塾に通わせていなかった。

息子が「今は自分でやってみたい」と言うので、その意志を尊重していたのだ。けれど彼女には、それが理解できないらしい。

子どもの頑張りより、かけた金額のほうが大事なのだと言わんばかりだった。

「まだ通わせてないの?正直、のんびりしすぎだと思う」

他のママもいる前で、はっきりそう言われた。私は反論もできず、ただ口の中で言葉を濁すしかなかった。

担任からの評価

学期末、個人面談の日がやってきた。順番を待つ間、私は何を言われるのだろうと、少し緊張していた。

呼ばれて席につくと、担任の先生はにこやかに資料を広げた。

「息子さん、本当にいい子で」

「努力家ですね」

開口一番のその言葉に、私は思わず姿勢を正した。

「授業態度がとても良くて、分からないことは自分で調べて、最後までやり切るんです。こういう子は、塾に頼らなくても自分で伸びていきますよ」

「家でも、言われなくても机に向かう子で」

「それが一番の財産です。お母さん、いい育て方をされていますね」

胸の奥に、じんわりと温かいものが広がった。比べられ続けて削れていた気持ちが、その一言で報われた気がした。

頷く周囲、黙る彼女

教室を出ると、廊下で次のママたちが待っていた。半開きのドアから、先生の声が漏れ聞こえていたようだ。

「努力家だって、先生が言ってたね」と、一人がにこやかに言う。

「うちの子にも見習わせたいわ」と、もう一人が頷いた。

周りのママたちが、口々に感心の声を上げる。その輪の端で、いつものママ友が立ち尽くしていた。

あれほど数字を並べて自慢していた彼女が、今は一言も発しない。何か言いかけて、やめて、また視線を落とす。お金の話で塗り固めた余裕は、先生の一言と周囲の頷きの前で、すっかり色を失っていた。

「……すごいね」

かろうじて出たのは、それだけだった。彼女は気まずそうに鞄を持ち直し、誰とも目を合わせずに教室へ入っていった。

次の日から、彼女が私に塾の話をしてくることはなくなった。すれ違っても、軽く会釈を交わすだけの間柄になった。子どもの価値は、かけたお金の額では決まらない。そう静かに教えてくれたのは、ほかでもない息子の毎日の積み重ねだった。

※tendが独自に実施したアンケートで集めた、40代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

RANKING

OTHER ARTICLES

NEW 2026.06.28(Sun)

「お母さんたち、車で出かけちゃった」雨の中、玄関前にいた子供。我慢出来ずにママ友に怒った結果
tend Editorial Team

NEW 2026.06.28(Sun)

旧宮家の男系男子養子に生まれる子の皇位継承資格をめぐる政府見解と伝統を守る男系維持の意義や国民の間で交わされる多様な議論
tend Editorial Team

NEW 2026.06.28(Sun)

数の力か民主主義のルールか?高市首相の強硬姿勢と野党の徹底抗戦で揺れる国会、SNSでは賛否両論の嵐
tend Editorial Team

RECOMMEND

2026.02.22(Sun)

ゆきぽよ、母の癌治療費のために愛車アルファードを売却。薬物騒動のどん底から這い上がるギャルの覚悟と再起
tend Editorial Team

2026.02.12(Thu)

「ごめんね、今回は欠席で」結婚式に来てくれなかった友人。だが、友人が結婚する時に、耳を疑うようなお願いをされた
tend Editorial Team

2026.02.17(Tue)

「あんたそんな評価されるような能力ないのにね?」友人からのいつもの毒舌。我慢できなくなった私が漏らした本音とは
tend Editorial Team