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2026.07.19(Sun)

「お父さん、洗剤の場所きいてきた」外面だけは良かった夫。だが、家事を任せた結果、思わず笑ったワケ

「お父さん、洗剤の場所きいてきた」外面だけは良かった夫。だが、家事を任せた結果、思わず笑ったワケ

熱の出た日曜

日曜の昼、私は起き上がれずに横になっていた。

体が重い。額に手を当てると、自分の熱で指が熱かった。天井の木目が、ゆらゆらと動いて見える。

枕元に立った夫の第一声が、これだった。

「腹減ったんだけど、何かないの」

返事をする気力もなかった。

「今日は無理。お願いだから、自分でやって」

「えー、俺そういうの分からないんだよ」

分からない、と夫は言った。この人は、外に出るとまるで違うことを言う。親戚の前でも、近所の人の前でも、決まって胸を張るのだ。

「うち、家事も育児も分担してますから」

そう話す夫の隣で、私は毎回黙っていた。実際には、洗濯機を回したこともなければ、風呂を洗ったこともない。

そこまで思い出したら、熱のせいか、腹が据わった。

「じゃあ今日1日、全部やってみて。分担してるんでしょう」

夫は渋い顔をしたが、娘が横で見ていたからか、何も言い返さなかった。

音を上げた翌朝

それから半日、家の中は騒がしかった。

換気扇の音、皿の当たる音、レンジの電子音。娘が様子を見に来ては、私に実況していく。

「お父さん、洗剤の場所きいてきた」

「お父さん、洗濯物を全部ハンガーに掛けようとしてる」

素直に私に聞いてこない夫に思わず笑ってしまいました。

夕方、廊下から長いため息が聞こえた。

私を呼びに来るかと思ったが、来なかった。夜になっても、風呂の掃除をする音が続いていた。

翌朝、熱の引いた私が台所に立つと、椅子に沈んだ夫が、こちらを見ずに言った。

「飯も洗濯も、正直きつかったよ」

手を止めて、夫の顔を見た。たった1日で、と言いかけた私に、夫が先に続けた。

「1日でも、終わりが来ないんだよ。片付けても、また出てくる」

「うん。それが毎日なの」

夫は言いかけて、口を閉じた。湯呑みを持ち上げて、また置いた。

「……お前、ずっとこれをやってたのか」

「ずっと。あなたが外で分担してますって話してた間も、ずっと」

返事はなかった。娘がトーストをかじりながら、横から言った。

「お父さん、昨日は一日でギブアップだったもんね」

夫の耳が赤くなった。反論の言葉を探していたようだが、最後まで出てこなかった。立ち上がって、自分の皿を流しに運んだだけだった。

それきり、夫は外で「分担してます」と言わなくなった。代わりに、日曜の朝は洗濯機の前に立つようになった。

手際は悪い。タオルの畳み方はいまだに独特だ。それでも、私が「これお願い」と言う前に動く日が増えた。

先日、近所の人に「旦那さん、家のことされるの?」と聞かれて、夫は少し困った顔で答えていた。

「……教わってる最中です」

その横で、私はもう黙っていなかった。

※tendが独自に実施したアンケートで集めた、40代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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