「旦那さん、仕事変わるんでしょ?」誰にも話していない夫の転職を知るママ友。笑顔で告げられた一言にゾッとした
長椅子で聞かされたよその家の話
娘が通うお絵かき教室で、気さくなママ友と知り合いました。
夕方のレッスン中、保護者は待合スペースの長椅子で子どもたちを待ちます。そのママ友はいつも私の隣に座り、楽しそうに話しかけてくれました。
最初は話しやすい人だと思っていたのですが、次第に気になることが増えてきました。会うたびに、ほかの家庭の噂話をするようになったのです。
「あのママのところ、最近ご主人とよくけんかするんだって」
「そうなんですね…」
「家のことも全然やってくれないらしいよ。大変そうだよね」
「そうですか…」
どこまで本当の話なのか分かりません。私はどう返せばいいのか困り、あいまいに相づちを打っていました。
そんなある日、お迎えの時間に別のママから声をかけられました。
「娘さん、夜なかなか寝てくれないんだって?」
思わず、相手の顔を見ました。
それは前の週、長椅子であのママ友にだけ話したことだったのです。
誰から聞いたのかは分かりません。ただ、何気なく話した家庭のことが、別の人にまで伝わっているのは気になりました。
それ以来、ママ友との会話にも少し慎重になりました。
教室の前で聞かされた夫の話
私は、ママ友に家庭のことを詳しく話すのをやめました。
長椅子では娘の絵や天気の話をする程度にして、よその家の噂話が始まっても、軽く相づちを打つだけにしました。
しばらくすると、ママ友が不思議そうに聞いてきました。
「最近、あんまりしゃべらなくなったね」
「そうですか?そんなことないですよ」
「そっか。ならいいんだけど」
ママ友はそう言って、別の話題に移りました。
私も少し気にしすぎなのかもしれない。そう思っていました。
ところが、数日後の朝のことです。
娘と歩いていて、たまたまお絵かき教室の前を通りかかったとき、あのママ友と顔を合わせました。
「おはよう!ねえ、聞いたんだけどさ」
「はい?」
「旦那さん、仕事変わるんでしょ?」
「しばらく大変そうだね」
私は驚いて、すぐには返事ができませんでした。
夫の転職は、夫婦で話し合って決めたばかりのことでした。私自身は誰にも話しておらず、親にもまだ伝えていません。
どうして、この人が知っているのでしょうか。
娘の手を握ったまま、私はママ友の顔を見つめていました。
誰から聞いたのか尋ねたかったのですが、突然のことで、何も言えませんでした。
今も娘は変わらず教室に通っています。私もママ友とは、子どものことを話す程度の距離で付き合っています。
ただ、あの転職の話をどこで聞いたのかは、結局分からないままです。
夫が誰かに話したのか、それとも別のところから伝わったのか。確かめられないまま、今でもママ友と顔を合わせると、あの日のことを思い出してしまいます。
※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた20代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














