「勝手に、あなたのこと言いふらしたの」私に告白してきた先輩。だが、親友に相談した時の行動に絶句
誰にも言わないでと頼んだ
研究室に配属されて一か月、私はまだ新しい環境に慣れようと必死だった。
そんな時、一学年上の先輩から交際を申し込まれた。
「前から、いいなと思ってたんだ」
返事に迷った私は、いちばん仲の良い同級生に胸の内を明かした。
同じ研究室で、毎日机を並べる親友だった。
「実は先輩に告白されてね。長い付き合いになる人だから、正直こまってて」
「わかる。急には決められないよね」
「うん。だから、しばらく誰にも言わないでいてくれる?」
彼女は優しく笑って、任せてと請け合ってくれた。私は少し、気持ちが軽くなった。
一人で抱えていた迷いを、やっと分かち合えた気がした。相談してよかった、と胸をなでおろした。
同級生が明かした真相
次の日、研究室に入ると、なぜか視線が集まった。
戸惑う私に、別の同級生がそっと耳打ちしてきた。
犯人は、あの親友だと。
「勝手に、あなたのこと言いふらしたの」
親友が、私の相談を言いふらしていた。
しかも「あの子は口が軽い女だ」と、悪意を込めたおまけつきで。
理由は、すぐに分かった。
彼女自身が、その先輩をずっと想っていたのだ。
私が告白されたと知り、嫉妬で私を陥れようとした。
その日、先輩はちょうど研究室を休んでいた。
噂だけが、私の知らないところで広がっていた。
たった一晩で、私は口の軽い女というレッテルを貼られていた。
信じていた相手にやられたのだと思うと、足元が崩れるようだった。
「信じてたのに、どうしてこんなこと」
問いかけても、彼女は決まり悪そうに目をそらすだけだった。
私が付き合うと決めた
裏切りにうろたえるより先に、私の心は決まっていた。
研究室に出てきた先輩を、私はまっすぐ呼び止めた。
「この前のお返事です。私で良ければ、よろしくお願いします」
陥れようとした相手のために、身を引くつもりなんて微塵もなかった。
むしろ、まっすぐ向き合ってくれた先輩の気持ちに、きちんと応えたかった。
私と先輩が付き合い始めたと知った時、親友の顔から表情が消えた。
「そんな…」
声を震わせ、うつむき、そのまま黙り込む。
あれほど強気だった親友が、今は私の視線から逃げていた。もう、私と目を合わせようとしなかった。
本命だった先輩の隣にいるのは、陥れたはずの私。これ以上の意趣返しはなかった。
まっすぐ想いを受け止めてくれた先輩と、私は穏やかな毎日を歩き始めた。
※tendが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














