tend Editorial Team

2026.08.13(Thu)

「今から制限するんですか?」コンビニの購入制限に不安を漏らした客。だが、店員の対応に救われた瞬間

「今から制限するんですか?」コンビニの購入制限に不安を漏らした客。だが、店員の対応に救われた瞬間

発売30分前にできていた行列

その日、私が近所のコンビニに着いたのは午前9時半ごろでした。

店は普段どおり営業していましたが、10時から人気キャラクターのくじが発売される予定で、入口の脇にはすでに十数人ほどの列ができています。

私も最後尾に並ぶと、すぐ後ろに小学生くらいの男の子と母親が並びました。

男の子は小さな財布を両手で握っています。

「何回引いていい?」

「今日は1回にしようか」

「うん。くじ残るかな」

男の子はそう言いながら、前に続く列を心配そうに見ていました。

そのころには、私たちの後ろにも次々と人が並び始めています。

入口付近にいた店員も列の長さが気になったのか、人数を数えると、いったん店内へ戻っていきました。

「できるだけ多く引きたい」

発売時刻が近づくと、店員と店長が入口の前へ出てきました。

そのとき、先頭に並んでいた男性が店員に声をかけます。

「これ、回数制限はないんですよね。できるだけ多く引きたいんですけど」

店員は少し困った様子で店長のほうを見ました。

店長は列の後ろまで目を向けてから、男性に答えます。

「申し訳ありません。今日は想定より多くのお客様にお並びいただいていますので、お一人様5回までとさせてください」

男性は少し驚いたようでした。

「今から制限するんですか?もっと事前に案内すべきでは?」

「はい。できるだけ多くのお客様に購入していただきたいので、ご協力をお願いします」

店長はそう説明すると、購入制限を書いた案内を入口付近に掲示しました。

男性はしばらく黙っていましたが、やがて小さくうなずきます。

「分かりました。じゃあ5回で」

店長は「ありがとうございます」と頭を下げました。

「まだあるよ」

10時になると、くじの販売が始まりました。

先頭の男性が5回分を購入し、店員が当選した景品を一つずつ確認して渡していきます。

男性が店を出ると、列は少しずつ前へ進み始めました。

私の後ろにいた男の子は、店内に残っているくじを気にしているようで、何度も前をのぞき込んでいます。

「まだある?」

母親が店内を見て答えました。

「あるよ。大丈夫そうだね」

男の子はほっとしたように笑い、財布を握り直しました。

しばらくして男の子の番になります。

「1回お願いします」

そう言って自分の財布からお金を出し、くじを1枚引きました。

店員が結果を確認すると、景品を男の子へ手渡します。

「ありがとうございます」

男の子は小さな箱を大事そうに抱え、母親と一緒に店を出ていきました。

もし購入制限がなければ、後ろまでくじが残っていたかは分かりません。

その場の状況を見て店側が決めた「5回まで」というルールに、並んでいた多くの人が少し安心したように見えた朝でした。

※tendが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

RANKING

OTHER ARTICLES

NEW 2026.08.13(Thu)

「これ、なんて頼めばいいの?」ドーナツを注文した客。だが、注文時の発言で思わず笑ってしまったワケ
tend Editorial Team

NEW 2026.08.13(Thu)

「あれ、ここで食べちゃだめなの?」コンビニで揚げ物を買った客。だが、思わぬ場所での飲食に絶句
tend Editorial Team

NEW 2026.08.13(Thu)

「傘立てには入れたくない」濡れた傘を店内の床に置いた客→客が置きたくない理由と店員の対応とは
tend Editorial Team

RECOMMEND

2026.03.04(Wed)

「逃げた司令塔」安住淳氏に怒りの実名告発!落選議員がぶちまけた「驚くべき卑怯者」という断絶の全内幕
tend Editorial Team

2026.07.28(Tue)

「おそろいにしたかったんです」机に置かれたカーディガン。人懐っこい後輩の行動に恐怖したワケ
tend Editorial Team

2026.06.05(Fri)

「また始まった」「専門家に任せましょう」とネットで厳しい声も。蓮舫氏、高市首相のナフサ不足巡る認識に苦言
tend Editorial Team