「親族みんなに見せるのが常識」と七五三の姿を見せろと強要する義母。だが、実母の意見で考えを変えた瞬間
前撮りは済ませていたのに
子どもの七五三を、夫と子と私の三人だけで参拝しようと決めていました。あとから両家へ写真を届ければ十分だと考えていたのです。
義実家も実家も車で一時間ほどの距離です。混雑する境内に幼い子を長く連れ回すのは、どう考えても負担が大きいと思いました。
その方針は一ヶ月以上前、夫から義両親へ伝えてもらいました。実は数ヶ月前、義両親も一緒に着物姿の前撮りを済ませていたのです。
ところが、義母は納得しませんでした。
「親族みんなに見せるのが常識でしょ」
引き下がらない義母
私は前撮りのことを持ち出しました。
「前撮りでお披露目は済んでます」
「あんなのは記念写真。当日その場で着物姿を見るのが本当のお披露目なの」
義母は声を強めるばかりで、まるで取り合ってくれません。私の言い分は、なかったことにされていきました。
収拾がつかず、後日に両家がそろう場で改めて話し合うことになりました。気が重く、私はうつむきがちでした。
けれど、その席で同席した実母が静かに切り出したのです。
「無理に大勢で囲まなくても、家族だけで十分ですよ」
「やり方はそれぞれ。子に負担のない形を選ぶのが一番じゃないかしら」
柔らかな、けれど芯のある言葉でした。
義母の勢いが、明らかに鈍りました。
一枚の前撮り写真が変えた空気
私はそっと、数ヶ月前の前撮り写真をテーブルに広げました。着物姿の子と、笑顔の義両親が一緒に写った一枚です。
「この日、お義母さんにも着物姿、見ていただきましたよね」
義母が写真をじっと見つめ、言葉を失いました。否定しようのない、確かな記録だったからです。
そこへ同席した親戚も、穏やかに口を添えました。
「いい写真。こうして残るなら、当日は三人で気楽に行ってらっしゃいよ」
味方を失った義母は、ゆっくり肩の力を抜きました。
「……そうね。写真を楽しみにしているわ」
あれほど強気だった人が、最後は穏やかに引いてくれたのです。当日は三人で参拝を終え、後日両家へ写真を届けました。
義母は今でも、行事のたびに私の意向を先に尋ねてくれます。あきらめず、証拠の一枚を見せてよかったと思っています。
※tendが独自に実施したアンケートで集めた、20代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














