「現金なんて愛想がない、嫁失格よ」と母の日の贈り物にキレる義母→夫と相談して贈るのをやめたワケ
三年続いた注文
結婚して初めての母の日から、私と義母のやり取りは始まった。一人暮らしの義母には、食べきれる量の小さな漬物セットを贈った。
「漬物の量が多すぎる、一人で食べきれない、来年は和菓子がいい」
お礼よりも先に、メーカーを指定した注文が返ってきた。それでも私は、来年こそはと前向きに受け止めた。
翌年、言われた通りの和菓子を用意した。けれど、義母の反応はまた違った。
「美味しくなかった、もう少し洋風がよかった。でも食べ物はもういらない、来年は花がいい」
三年目は、夫を通じて好みを確かめてから、長く飾れるプリザーブドフラワーを贈った。今度こそ間違いない、と思っていた。
「ずっと置いておかないといけないから、邪魔」
何を選んでも、義母の口から出るのは不満ばかり。私は毎年、母の日が来るのが少し怖くなっていた。
人柄まで否定されて
見かねた夫が、ある提案をしてくれた。
「もう現金にしよう。それなら好きに使えるだろ」
私もそれに賭けた。母の日は現金にする、と夫から義母へ伝えてもらった。これでもう、好みに振り回されることはないはずだった。
けれど、義母の反応は私の想像を超えていた。
「現金なんて愛想がない!嫁としてなってない!」
電話を切った夫が、申し訳なさそうにこちらを見た。贈り物の中身ではなく、ついに私という人間そのものを否定されたのだ。
不思議と、悔しさより先に冷静さがやってきた。三年間、何を贈っても一度も喜ばれなかった。答えは、もう出ていた。
届かなくなった包み
私は夫に、はっきりと自分の気持ちを伝えた。
「来年からは、母の日の贈り物はやめます。何をしても喜んでもらえないなら、続ける意味がないので」
夫も、もう私を止めなかった。四年目の母の日、義母のもとへ私からの包みが届くことは、二度となかった。
あれほど贈り物のたびにかかってきた長い電話も、自然となくなった。注文をつける相手がいなくなれば、文句の電話もかける先を失う。義母はもう、私に何も言ってこない。
私は連絡先を整理し、必要以上の関わりを手放した。今は年に一度、夫だけが顔を見に行く。それで十分だった。
毎年五月になると胸が重くなっていたのが、嘘のようだ。誰のためでもない、自分のための穏やかな時間を、私はようやく取り戻した。
※tendが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














