「それ、うちのチラシとは限らないですよね」玄関前に飛んでくるゴミに困る私。だが、管理会社が隣人に見せた写真とは
玄関前に飛んでくるチラシ
私が住んでいるのは、マンションの角部屋です。
廊下の端にあるため、風が強い日は砂ぼこりや小さなゴミが玄関前に集まってきます。
散らかった場所が苦手な私は、帰宅するたびに玄関前を確認し、気づいたゴミを片づけていました。
そんなある日、隣の部屋の郵便受けがチラシでいっぱいになっていることに気づきました。
郵便受けから何枚もはみ出していて、足元にも数枚落ちています。
最初は、あとで片づけるのだろうと思っていました。
ところが、何日たってもそのまま。風が吹くたびに、チラシが廊下を飛んでいくことがありました。
別の日には、宅配の食べ物に使われていたような紙まで廊下に落ちていました。
そして風の強い日、その紙が私の玄関マットの上に張りついていたのです。
紙を拾っていると、ちょうど隣の部屋のドアが開きました。
私は思い切って声をかけました。
「あの、すみません。郵便受けのチラシがはみ出しているみたいで…」
「え?ああ、はい」
「風でうちの玄関まで紙が飛んでくるので、片づけてもらえると助かるんですが」
すると、隣の住人は少し嫌そうな顔をしました。
「それ、うちのチラシとは限らないですよね」
「全部そうだとは思っていません。ただ、郵便受けからはみ出している分だけでも…」
「今ちょっと時間がないので」
そう言って、隣の住人は話を切り上げてしまいました。
確かに、飛んできた紙がすべて隣の部屋のものとは限りません。それでも、郵便受けからチラシがはみ出しているのは事実です。
せめてそこだけでも片づけてほしいと思いました。
管理会社が見せた一枚の写真
それからしばらくして、隣の住人が飲み物の入った段ボール箱を玄関の横に置き、廊下で中身を取り出しているのを見かけました。
箱には配送伝票が貼られたままで、隣の住人の名前が書かれています。
その後も箱は廊下に置かれたままでした。
私は段ボールが置かれている様子を写真に撮り、郵便受けのチラシのことも含めて管理会社に相談しました。
別の日の昼、管理会社の男性担当者が、印刷した写真を持って訪ねてきました。
私は自分の玄関前から、少し離れて様子を見ていました。
「管理会社の者です。共用廊下のことで、少しよろしいですか?」
「はい。何でしょう?」
「玄関の前に段ボールが置かれていると、ご連絡がありまして」
「ああ、これですか?」
隣の住人は、足元に置かれた箱に目を向けました。
担当者は写真を見せながら尋ねました。
「こちら、お宅の段ボールで間違いないでしょうか?」
写真には、配送伝票に書かれた名前も写っていました。
「……はい、そうです」
「ありがとうございます。共用廊下には物を置かない決まりなので、室内に入れていただけますか?」
「あ、はい。すみません」
さらに担当者は、郵便受けのほうを見ながら続けました。
「それと、チラシがはみ出しているようなので、そちらも確認をお願いします」
隣の住人は郵便受けをちらっと見て、「わかりました」と短く答えました。
担当者が帰ってまもなく、段ボール箱は隣の部屋の中へ片づけられました。
郵便受けからはみ出していたチラシも、いつの間にかなくなっていました。
以前、私の玄関まで飛んできた紙が、すべて隣の住人のものだったのかはわかりません。
ただ、それ以来、玄関前に紙が飛んでくることはなくなりました。
朝、ドアを開けたときにゴミが落ちていない。それだけのことですが、以前よりずっと気持ちよく過ごせるようになりました。
※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた20代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














