「ふくよかなんだから、広い席にどうぞ」産後3ヶ月の嫁を女子会で晒した義母→義姉の一言で空気が凍りついた
寝不足のまま座敷へ
娘が生まれて三ヶ月。夜中の授乳で眠れない日が続いていた。そんな中、義母から義実家の女子会ランチに誘われた。義姉妹も顔を出すという。
「久しぶりにみんなで集まりましょうよ」
体は重かったが、断れる雰囲気でもない。娘を夫に預け、ふらつく足で出かけた。
当日、私が一番先に座敷の個室へ着いた。座る場所を決めかねていると、すぐに義母が現れた。
嫁が上座に座るわけにもいかない。下座に控えようと、私は深く一礼して奥の広い席を勧めた。
「お義母さん、こちらにどうぞ」
すると義母は、私の体をじろりと眺めて言った。
「あなたはふくよかなんだから、広い席にどうぞ」
毅然と受け流す
悪気のない顔で言うから、余計に質が悪い。産後の体型を、よりにもよって集まりの席で口にされる。胸の奥がきりりと痛んだ。
けれど、ここで縮こまるのは違う。私は笑顔のまま、勧められた広い席に堂々と座った。
「では遠慮なく。授乳で寝不足なので、楽な席は助かります」
義母は予想外の反応だったのか、言葉に詰まった。私はさらに続けた。
「産後って、本当にあちこち大変なんですよ」
そのタイミングで、義姉妹が入ってきた。座敷の空気を察したのか、義姉は義母をまっすぐ見て言った。
「お母さん、今なんて言ったの?産後の子に向かって失礼すぎるよ」
凍りついた空気
場の空気が、しんと凍りついた。義母は反論しようと口を開きかけたが、声にならない。
義姉のまっすぐな視線から逃れるように、目を伏せる。先ほどまで広い席を勧める余裕を見せていた人とは思えないほど、肩が小さくすぼまっていた。
「……冗談のつもりだったのよ」
「冗談でも言っちゃだめなやつだよ。ねえ?」
義姉が私に同意を求める。私はにっこり笑って頷いた。
「お気になさらず。広い席、ありがたく使わせてもらいますね」
義母はもう、それ以上何も言えなかった。決まり悪そうにメニューに目を落とし、注文の話に逃げ込む。さっきまでの余裕は、表情からすっかり消えていた。私の体型をからかった人が、今は私と目を合わせようともしない。
義姉は私のぶんまで料理を取り分け、しきりに食べるよう勧めてくれた。
「ちゃんと食べてね。あなたが一番頑張ってるんだから」
味のしない苦行になるはずだったランチは、温かい時間に変わっていた。帰り際、義母は小さな声で「また来てね」と言ったきり、もう私の体型には一切触れなかった。
※tendが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














