「生活レベル、品定めしてる感じだったよ」子供をいつも預けてきたママ友。だが、ママ友の本性に思わず背筋が凍った
便利に使われていた日々
送り迎えで顔を合わせるそのママ友は、人懐っこくて感じのいい人だった。だからこそ、頼みごとを断れずにいた。
「ちょっと子ども見てて!」
用事のたびに、彼女はそう言って我が家に子どもを置いていく。最初は快く引き受けていたけれど、その回数はどんどん増えていった。
「助かる〜、また今度ね」
お礼の品ひとつなく、当たり前のように繰り返される。私の家は、いつのまにか彼女にとっての無料の託児所になっていた。買い物の間も、美容院の間も、預け先はいつも決まって我が家だった。
「だってあなた、家にいるでしょ」
悪びれもしないその一言に、私はうまく言い返せなかった。
家まで物色されていた
違和感が確信に変わったのは、別のママ友からの一言だった。
「この前あなたの家に行ったとき、あの人キッチンの引き出し勝手に開けてたよ」
聞けば、子どもを迎えに来たついでに、彼女は我が家のキッチンを物色し、生活レベルをチェックしていたという。預けることにかこつけて、人の家の中身まで採点していたのだ。
「生活レベル、品定めしてる感じだったよ」
そう言われて、背筋がすうっと冷えた。子守りの善意につけ込んで、家まで探っていた。
預け合いの体で上がり込んでは、棚の中身で我が家の値踏みをしていたのだ。そう思うと、もう同じようには付き合えない。
私は彼女から距離を取ると決め、園の先生に相談を持ちかけた。
「預け合いのことで、少し困っています」
先生は深くは聞かず、それとなく対応すると請け合ってくれた。
穏やかな今
後日、先生はクラスの保護者全員に向けて、やんわりと声をかけた。
「お子さんの預け合いは、無理のない範囲でお願いしますね」
角の立たない言い方だったが、心当たりのある人にはまっすぐ届いたはずだ。例のママ友は気まずそうに視線を落とし、何も言い返せずにいた。いつもの人懐っこい笑顔は、すっかり影を潜めていた。
「それがいいわよね」
周りのお母さんたちが口々に賛同する中で、彼女だけが黙り込んでいた。
それからというもの、子どもを押しつけてくることも、探るそぶりもなくなった。園で会っても、向こうから目を逸らして足早に通り過ぎていく。
「無理して付き合うこと、なかったんだね」
別のママ友がそう笑ってくれて、肩の力が抜けた。今は、心から信頼できるママ友とだけ穏やかに過ごしている。
誰かに家の中を覗かれているかもしれない、そんな不安を抱えなくていいだけで、毎日がずっと軽くなった。
※tendが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














