「30分早起きなんて無理、寝かせろ」2歳と4歳の世話を丸投げした夫。だが、1日育児をやらされた結果
2歳と4歳を抱えた朝
2歳と4歳、やんちゃ盛りの兄弟を育てる私の一日は、休む間もなく過ぎていく。
下の子の授乳で夜も細切れ、上の子の幼稚園の準備も重なって、体力はいつも限界だった。
朝の支度が間に合わず、私は夫にささやかなお願いをした。
「30分だけ早く起きて、上の子の着替えを手伝ってほしいの」
ところが、布団にくるまった夫の返事は、耳を疑うものだった。
「30分早起きなんて無理、寝かせろ」
夜だけは寝かせてくれ。そう言って夫は寝返りを打った。夜通し眠り、飲み会にも出かける人の口から出た言葉に、私は怒りを通り越して悲しくなった。
「じゃあ、私の朝は誰が代わってくれるの」
問いかけても、返ってきたのは寝息だけだった。
背中を向けて眠る夫に、私はかける言葉を失った。
母が突きつけた一日
後日、状況を相談した母が遊びに来た。
母は孫を膝に乗せたまま、穏やかに、しかしきっぱりと夫に言った。
「明日は一日、あなたが2人を見てくださらない?娘とゆっくり話がしたいの」
「一日中!?」
目を白黒させる夫に、母は引かなかった。
「ええ。娘が毎朝やっていることよ」
母の穏やかな一言に、夫は口を開きかけて、結局何も言えなかった。断る理由が、見つからなかったのだろう。
翌日、私は母に連れ出され、久しぶりに一人の時間をもらった。
その間、夫のスマホからは助けを求める連絡がひっきりなしに届く。
「二人同時に泣いてる」
「昼ご飯、何あげればいい」
文字はどんどん乱れ、余裕を失っていくのが分かった。
「上の子が外に行きたがる」
「下の子が昼寝しない」
次々と届く悲鳴は、いつも私が黙ってこなしていることばかりだった。
夕方に戻ると、家の中は嵐が過ぎたようだった。夫は畳に大の字で伸び、天井を見つめて放心している。
「降参だよ。こんなに大変だとは思わなかった」
畳に伸びたまま、夫は続けた。
「ちょっと目を離すと、何が起きるか分からない」
その顔から、朝の余裕はすっかり消えていた。
母は帰り際、夫にやわらかく釘を刺した。
「30分の頼みが、どれだけ小さいか分かったでしょう」
夫は白旗を上げるように、こくりと頷くしかなかった。私は下手に出ず、ただ静かに母を見送った。
次の朝から、夫は文句ひとつ言わず、私より先に起きるようになった。上の子の着替えを手伝い、下の子を抱いてあやす姿は、まだぎこちない。
それでも、あの「寝かせろ」の一言は、二度と聞こえてこなかった。たった一日の子育てが、夫の態度をすっかり変えていた。
※tendが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














