「昨日、大丈夫だと聞いていたのに」早朝のチェックアウトで待たされた私。だが、次の宿泊で変わった対応とは
明かりだけがついた、朝四時半のロビー
始発に乗るため、前の晩に早朝のチェックアウトができるか確認していた。
「朝四時半くらいになるんですが、大丈夫ですか」
フロントでは、「夜通しスタッフがおりますので、鍵を返していただければ大丈夫です」と言われた。
ところが翌朝、ロビーへ降りると、カウンターには明かりがついているのに誰もいなかった。
「すみません。チェックアウトをお願いしたいんですが」
奥へ声をかけても返事はない。
カウンターにあった呼び鈴を一度鳴らした。少し待ってから、もう一度。それでも誰も出てこなかった。
三度目を鳴らしたころには、始発の時間が気になって落ち着かなくなっていた。
念のため自分のスマホからホテルへ電話してみると、カウンターの内側で電話が鳴っている。しかし、それにも誰も出ない。
「どうしよう…」
荷物を持ったまま時計を見る。ここでさらに待って、電車に間に合わなくなるのも困る。
そうして十分ほどたったころ、ようやく奥の扉が開いた。
「すぐ出られると思っていました」
エプロン姿の男性がこちらを見るなり、足を速めた。
「申し訳ありません。朝食の準備で奥に入っていました」
私はほっとしたのと同時に、それまで我慢していた焦りが一気に出てきた。
「呼び鈴を3度鳴らしても、誰も出てこなかったんです。昨日、大丈夫だと聞いていたので…」
「本当にすみません」
男性は時計を見た。
「電車、お急ぎですよね」
「始発なんです。すぐ出られると思っていました」
「すぐ確認します」
追加の利用がないことを伝えると、手続きは短時間で終わった。
男性は最後にもう一度頭を下げた。
「早朝のお客様がいらっしゃることは、スタッフ間でもう一度共有します。お待たせして申し訳ありませんでした」
私はそのまま駅へ急ぎ、ホームに着いたのは発車三分前だった。
次に泊まったとき、説明が少し変わっていた
三日後、帰りの都合でもう一度同じホテルを利用した。
チェックインの手続きを終えたところで、フロントの人から翌朝の出発時間を聞かれた。
「また早朝でしたら、今夜のうちに精算を済ませておきますね」
私は少し驚いた。
「朝早くても大丈夫ですか」
「はい。追加の利用がなければ、朝は鍵をお預かりするだけで出ていただけるようにしてあります」
前回のことを覚えていたのか、それともスタッフの間で話が共有されたのかは分からない。
ただ、前のように「スタッフがいるから大丈夫です」とだけ言われることはなかった。
翌朝は、フロントに人がいて、鍵を渡すだけですぐにホテルを出られた。
大きな仕組みが変わったわけではない。
それでも、一度困ったことが、その後の案内や引き継ぎに少しでも反映されたのなら、それで十分だと思った。
※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた40代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














