tend Editorial Team

2026.08.29(Sat)

「今日からアイス代は、この箱に入れてもらえますか」毎回立て替えていた私が、先に集めることにした理由

「今日からアイス代は、この箱に入れてもらえますか」毎回立て替えていた私が、先に集めることにした理由

毎回、私が立て替えていたアイス代

帰省するたび、親戚みんなで集まるのが恒例になっていました。飲み物や料理を持ち寄り、座敷で近況を話しながら過ごします。

しばらくすると、遊んでいた子どもたちから決まって声が上がりました。

「アイス食べたい!」

すると大人の誰かが私に声をかけます。

「悪いけど、買ってきてもらえる?」

私も子どもたちと一緒に近くのスーパーへ行くので、それ自体は嫌ではありませんでした。

ただ、困っていたのがお金です。

「あとで払うから」と言われて、いつも私がまとめて支払っていました。ところが座敷へ戻れば、アイスを配っているうちに話が始まり、そのまま誰も財布を出さなくなります。

一回なら数百円ほどです。わざわざ「まだもらっていません」と言うのも気が引けて、結局そのままになっていました。

けれど、それが帰省のたびに続くと、少しずつ気になるようになりました。

言いにくいなら、先に集めればいい

その年の帰省を前に、私は家にあった空き箱に紙を貼りました。

当日、アイスの話が出る前に箱をテーブルの端へ置きます。

そして子どもたちが「アイス食べたい」と言い始めたところで、食べる人数を確認してから大人たちに声をかけました。

「今日からアイスやお菓子代は、この箱に入れてもらえますか。集まった分で買ってきます」

誰か一人に催促するのではなく、先に必要な分を集めることにしたのです。

一瞬だけみんなが箱を見ましたが、伯父が「ああ、そうしよう」と財布を出しました。

それを見て、ほかの大人たちも順番に小銭を入れていきます。

伯母も「うちの子の分も入れとくね」と言いながら箱にお金を入れました。

思っていたより、あっさりしたものでした。

箱を出すのが、集まりの恒例になった

それ以来、親戚で集まってアイスを買うときは、先に代金を集めるようになりました。

子どもたちもすっかり覚えていて、アイスの話になると箱を指さします。

「今日もこれ使うんやろ?」

その声を聞くと、大人たちも自然に財布を出します。

スーパーへ買いに行くのは、今も私と子どもたちです。それでも、私一人がまとめて立て替えることはなくなりました。

おそらく、親戚たちも払うつもりがなかったわけではありません。食事や会話が始まると、単純に忘れてしまっていたのでしょう。

私も少額だからと言い出せず、同じことを何度も繰り返していました。

誰かを責めなくても、順番を少し変えるだけで解決することがあります。今ではあの箱も、親戚の集まりには欠かせないものになっています。


※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた40代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

RANKING

OTHER ARTICLES

NEW 2026.10.21(Wed)

「電球が切れてる、3000円返して」フリマのライトを不良品と言い張る近所の女性。だが、頼みごとで黙り込んだ
tend Editorial Team

NEW 2026.10.21(Wed)

「元を取らなきゃ損だろう」旅館の朝食で料理を山盛りに取った男性。妻の忠告を無視した結果、残された大量の料理
tend Editorial Team

NEW 2026.10.21(Wed)

「うちが先に来たんで」運動会の観覧席を広く占領した二家族。だが、困っていた保護者を見た先生が伝えた一言
tend Editorial Team

RECOMMEND

2026.07.26(Sun)

「あの人へのやり方、さすがにおかしくないですか」職場の人間関係で感じた違和感。だが、上司の言葉に退職を決意
tend Editorial Team

2026.04.06(Mon)

ママたちの交流会。「あ、◯◯くん?可愛いねー!」と言われたママの態度が豹変したワケ
tend Editorial Team

2026.10.17(Sat)

「また少しだけお願いできる?」30年以上、実家にお金を送り続けた私が、給料日後の母からの電話に出られなくなった理由
tend Editorial Team