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2026.06.23(Tue)

「ねえ、辞めるって本当?」事実無根の噂を流す情報通のママ→対峙した一言で誰も乗らなくなった

「ねえ、辞めるって本当?」事実無根の噂を流す情報通のママ→対峙した一言で誰も乗らなくなった

広がっていた自分の噂

幼稚園のお迎えの帰り道、仲のいいママから声をかけられた。少し言いにくそうに、彼女は切り出した。

「ねえ、辞めるって本当?引っ越すって話も出てるよ」

思わず足が止まった。仕事を辞める予定も、引っ越す予定もない。完全な事実無根だった。

「それ、誰から聞いたんですか」

たどっていくと、行き着いたのは同じクラスの情報通のママだった。行事のことも先生のことも、なんでも知っている人。頼れる存在だと思っていた相手だった。

本人しか知らない話まで

思い返せば、おかしいと感じたことは前にもあった。彼女はいつも、誰かの内輪の事情を声をひそめて話していた。

「あのおうち、ご主人が転職するらしいよ」

「お子さんの習い事、来月でやめるんだって」

本人しか知らないはずのことを、なぜか彼女は把握していた。みんな曖昧にうなずいて聞いていたけれど、自分が標的になって、ようやくその怖さが分かった。

一度、それとなく言ってみたこともあった。

「本人が話してないなら、広めない方がいいんじゃないですか」

「大丈夫だよ、みんな知ってることだから」

彼女はそう言って、軽く笑うだけだった。悪いことをしている自覚は、まるでないようだった。

このまま放っておけば、嘘が本当のように広まってしまう。私は彼女に直接、向き合うことにした。

向き合って告げた一言

「私が辞めるとか引っ越すとか、広めてますよね。あれ、事実じゃありません」

「えっ、でも、みんな知ってることだし…」

彼女はとっさにごまかそうとした。けれど私は引かなかった。

「勝手に広めるのは、やめてください」

はっきりそう告げると、彼女の表情がこわばった。いつも止まらないおしゃべりが、ぴたりと途切れる。目を合わせられず、口元だけが小さく動いていた。

その場にいた他のママたちも、堰を切ったように話し始めた。

「うちも、聞いてもいない話を勝手に言われてました」

「ずっと変だなって思ってたんです」

「私のときも、勝手に話を盛られて困ったんですよ」

四方から声が上がり、彼女はうつむいて黙り込んだ。さっきまでの得意げな様子は、すっかり影をひそめていた。何か言い返そうと口を開きかけては、結局そのまま閉じる。それを何度か繰り返していた。

それ以降、彼女が新しい噂を口にしても、誰も反応しなくなった。みんな軽く受け流して、その話題には乗らない。気づけば、彼女の周りからは人が引いていった。私は当たり障りのない距離を保ち、必要なときだけ言葉を交わすようにした。

※tendが独自に実施したアンケートで集めた、40代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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