「子どもはまだ?」「収入もっと欲しいよね」と私生活を探る義母。我慢出来ずに正論をぶつけた結果
繰り返される問いかけ
妻と帰省した実家での二泊。最初の夕食から、義母の関心はずっと私たち夫婦の私生活に向いていました。
「親戚はみんな孫がいるのに」
そう言って、義母は何度も同じ話題に戻ってきます。
「子どもはまだ?」
笑顔の問いほど、かわすのが難しいものはありません。妻は曖昧に微笑むだけで、箸の動きが鈍っていました。
(せかされて決めることじゃないのに)
探られているのは子どものことだけではありませんでした。二日目には、私の仕事へと矛先が移ったのです。
線を引いた瞬間
「収入もっと欲しいよね。その方が安心でしょう」
笑いながらの一言に、テーブルの空気が重くなりました。妻がうつむき、義父も箸を止めて黙り込みます。
このまま受け流せば、来るたびに同じことが繰り返される。私は静かに箸を置き、義母の目を見て答えました。
「ご心配いただけるのはありがたいです。でも、暮らしの選択は私たち二人で決めていきます」
声を荒げたわけではありません。それでも義母は、言いかけた言葉を飲み込みました。
「……そう、なのね」
笑顔が消え、視線がふっと泳ぎます。次の言葉を探しても見つからない様子で、義母は小さく咳払いをしました。妻が、テーブルの下でそっと私の手に触れたのが分かりました。
その沈黙を破るように、義父が口を開きました。
「な、夫婦のことは夫婦に任せるのが一番だ」
義母は反論できず、こくりとうなずくだけ。あれほど止まらなかった詮索が、ぴたりとやみました。これまでは義父も、義母の問いを黙って見ているだけだったのに、この日は違いました。
その後の食卓は、料理や天気の話で穏やかに流れていきました。妻も久しぶりに、肩の力を抜いて笑っていました。帰る朝、義母は私に向かって、少しばつが悪そうに言いました。
「この前は、いろいろ聞きすぎたかしらね」
「いえ。気にかけてくれて、ありがとうございます」
毅然と、けれど穏やかに。たった一言で、踏み込まれ続けた距離がきちんと整いました。
※tendが独自に実施したアンケートで集めた、30代・男性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














